木走正水氏の7/18付けBLOGOS記事「『Go To トラベル』東京だけ除外しても、時既に遅し」へのコメントに返信しました。
加藤洋行
この木走さんもそうだけど、データ分析に詳しい人の記事をネットで読むと、なぜか「コロナ怖い」という人が多い。ボクとしては「感染者数が増えているのに、なぜ重症者や死亡者が増えないのか」を知りたいんだけど、データ分析の前に「コロナ怖い」という感情が先走ってしまって、おかしな方向に進んでいる気がする。まさに、8割おじさんと同じ。
Kazumichi Yamase
全く同感です。
危険予知活動的には最悪を想定する事は決して間違いではありません。 但し、その最悪をどう防ぐかを考えるところまでが危険予知活動の意義となります。 私から見れば、彼等の大半は自身の懸念や危惧に具体性を持たせる為のデータ分析になってしまっており、そこで停止していると感じます。 危険予知活動的には不合格です。
瀬尾 雄三
「感染者数が増えているのに、なぜ重症者や死亡者が増えないのか」には諸説ありますけど、現状では断定するに至っていないのではないでしょうか。
第一に、みんなにとって幸せな結果となりそうなのが、現在流行しているコロナウイルスは、毒性が低いというもので、感染力は強い(けど毒性の低い)G型とその派生型である、というのですね。
第二に、我が国では、夜の街の若い人を中心に感染が拡大しているため、重篤化しにくく、死亡者も出ない、という点が指摘されています。
第三に、なぜか最近言われないのですけど、気温が上昇しているため、新型コロナの影響が低下している、という点があげられ、現在冬であるブラジルやチリなどの南米諸国で感染が拡大している事実がこれをサポートします。
その他私が疑っているのは、以前は、37.5℃以上の高熱が3日続いて初めて診断してもらえた、という事実があるのですね。4日間も放置されたら、そりゃ重篤化もするだろう、と私などは思ってしまいます。
勝武士関が死亡した理由として、なかなか医療機関に受け入れてもらえなかったという点が指摘されております。4月の時点では、我が国も事実上、医療崩壊に近い状態になっていたということでしょう。この場合、死亡率は跳ね上がります。
現在では、軽症者の受け入れ態勢も整っており、4月時点と同程度の感染者数であれば、あれほどひどいことにはならないと思います。
でも、全国にウイルスがばらまかれた状態で冬を迎えるのは、来る冬が初めての経験であり、その時何が起こるのか、少々恐ろしいものがあります。
加藤洋行
感染者数が増えているのに、なぜ重症者や死亡者が増えないのか、永江一石さんから解説が出ました。
>発表されている数字はあくまでもPCR検査で判明した「PCR陽性者判明数」であり、正確には「感染者数」ではない。もちろん「発症者数」でもない。
これは衝撃ですねえ。普通にデータを見るだけで「何かおかしい」と気づくはずなんだけど、不安が先走っていると、その異変すら見えなくなるのかなあ。
加藤洋行
Kazumichi Yamase
今回のコロナ騒動を地震に例えると、アメリカは日本より地震が少ない。地震のメカニズムがわからなくても、それは事実。それなのにアメリカに住んでいる人が「いつかアメリカは日本のような地震多発国になるかもしれない」と心配する。そんな風情が感じられますね。
瀬尾 雄三
加藤洋行 さん
アメリカと日本の地殻の構造が同じであるなど、地震の要因が同じであれば同じことが起こると心配するのも妥当です。
コロナの場合は、同じウイルスが世界を股に移動しており、人間の生物的成り立ちも、生活様式も、日米でさほど異ならない。
ならば、似たようなことが起こったところで全然不思議はないのですね。
最近のPCR検査に関しては、私も同様な違和感を感じておりました。つまり、サンプリング方法が異なる計測は、同列にみてはいけないということですね。
BLOGOS記事へのコメントは、たとえば以下のURLをご参照ください。https://blogos.com/article/469162/forum/
この手の調査数値を出す際には、きちんとしたサイエンスのトレーニングを受けた人間の指導下で行わなくてはいけません。
加藤洋行
>コロナの場合は、同じウイルスが世界を股に移動しており、
いや、日本と欧米でウイルスの種類が違うのではないかとさえ思えますね。そうでないと、死者数が100倍も違うことを説明できないでしょう。逆にいうなら「東京はNYのようになるかも」と心配している人は、いったい何を根拠に言っているのでしょうか。数字にしても、欧米の死者数と日本の感染者数を持ってくる。なぜ、死者数で比較しないのでしょうか。どうしても感情論にしか見えないんですよね。
加藤洋行
>アメリカと日本の地殻の構造が同じであるなど、地震の要因が同じであれば同じことが起こると心配するのも妥当です。
妥当ではないですね。地殻の構造、地震の要因が同じであると仮定するなら、なぜ地震の発生件数が違うのかという疑問にぶち当たるはずです。コロナでいえば「なぜ死者数が100倍も違うのか」という疑問です。「将来が不安だ」という気持ちはわかります。しかし「100倍違う」という現実を前にして言うなら、もっと強い根拠を数値で示す必要があると思うんですよね。
瀬尾 雄三
加藤洋行 さん
ウイルスのタイプに関しては、確かに地域による違いはあるのですが、人の移動に伴い、ウイルスも移動する。
我が国で感染拡大したウイルスは、3月上旬までは中国初のS型、L型だったのですが、3月下旬以降の感染急拡大は、ヨーロッパで猛威を振るっていた新たな型(G?)が、帰国者によりもたらされたことによります。
ウイルスの方の違いにより我が国の感染が軽微であるならば、このことはむしろ心配しなくてはいけない点です。つまり、いつ新型の流入による急拡大が生じても不思議はない、ということですね。
感染者でモニターしている理由は、それが先行指標だからなのですね。
計測法が変化してしまうと、経時変化が意味を持たないという問題がありますが、このところの陽性率の急上昇を合わせ見れば、感染者が急増していることは間違いないと思われ、これがいずれは死者の増加につながると予想することができます。
もちろん、致死率が変化すれば、この予想は外れるのですが、予想は通常、他のパラメータが変化したとする理由がない限り、これらを一定として予想は致します。
その他、死者の数が100倍違うことは驚くべきことではありません。
新型コロナの倍化日数は、4日程度のこともあれば10日以上のこともある。わずかなパラメータの変化で倍化日数の違いとして表れる。そして、倍化日数の7倍の期間で100倍の増加が生じる。これが指数関数的変化の恐ろしいところです。
欧米の急速な感染拡大時の倍化日数は4日程度でした。これがマスク着用の有無を主因とするかもしれず、その一月ほどの遅れが感染者を100倍にしたとしても不思議はない、そういう世界なのですね。