諌山裕氏の9/14付けBLOGOS記事「0.018%のリスクに怯える日本人」にコメントしました。
|・現在、飲食店の客でマスクをしている者なんてほぼ見かけない
ごもっとも。だけどこれは、マスクをしていると、食べものを口に入れるとき、邪魔になるという理由によるのだと思います。
| マスク着用の論理を、交通事故にも適用しないのはなぜなのか?
交通事故への備えも、マスク着用の論理も、似たようなものですよ。つまり、マスクでコロナが100%回避できるとは、誰も言っていない。同じように、交通ルールを守ったからといって交通事故が防げるわけでもない。
これらは、より安全にするためのルールなのであって、そういう意味ではマスクにも、自分が感染したり、他人に感染させるリスクを多少なりとも低減する効果はあるのですね。
ただし、法律で定められているかお願いベースかという差はあって、後者は少々問題。航空機などの公共的な場所に関しては、トラブルを避ける意味でも、強制力を持つ明確なルールを決めて、目立つ場所に掲示しておいた方が良いと思いますよ。
その他、マスク着用に関しては、文化的な問題でもあって、実質的な効果を議論しても仕方ない部分もあるのですね。
マスクをするのは男らしくないという考え方もあるし、顔を隠すことに対する否定的な考え方もある。イスラムの女性がヒジャブをすることにも否定的なヨーロッパ社会ではマスクをすることにも抵抗があるだろうし、マスクの着用をもってアジア人を蔑視してきた人たちにも抵抗があるでしょう。
でもこれらの考え方は、政治的にはちょっと問題なのですね。
もう一つ、人は自分のすることに関して、他人からあれこれ言われたくない、という信条があるのですね。まあ、リベラリズムもこういう感覚がベースとなっているわけで、これを単純に否定することもできません。
でも、社会の提供する種々のサービスを利用する以上、ここは、我慢するしかなさそうです。それが生活の知恵、じゃないかな?
9/16:私自身の返信に追記しています。
瀬尾 雄三ちょこっと追記。
我が国には7千8百万台の四輪自動車があって、年間の死亡事故の件数は3,215人だと(2019年)。ザックリ、四輪自動車2万台当たり一人の交通事故死を出している。
で、交通事故死を防ぐのに有効なのが安全ベルトだというのですけど、0.005%のリスクに怯えて安全ベルトをするなんて、愚かな話ですよね。
これに比べたら、その3倍強のコロナのリスクにおびえる人の方が、相当に賢いといえるのではないでしょうか。
(この計算にまじめに反応しないこと。ばかげた議論であることは百も承知で、エントリー主にあわせております。)
ちなみに0.018%「も」感染があるのはマスクをしない人が「貢献」している可能性がある。
目の前でマスクをしない人とあいたいしなければならなかった医療従事者が感染したという例がある。どんなにお願いしてもマスクをしなかった人だった。
マスクしている人が多くいるからこの低確率で済んでいる。