諌山裕氏の9/16付けBLOGOS記事「デジタル後進国ニッポンに救いはあるか?」にコメントしました。
かつて、MITやベル研など、そうそうたるメンバーがMulticsというOSを開発しようとして、それ自体はまあまあできてはいるのですが、そのアンチテーゼとして作られたUNIXが大発展を遂げた、という歴史に学ばなくてはいけません。
まあ、「ゲームができればよい」などという話に矮小化されると困るのですが、要は、軽くシンプルで合理的にできていて、そして、オープンになった。
なぜかそういう世界から若者を排除してしまったのが、我が国の計算機の歴史なのですね。もちろん、海外にも似たような流れはあったけど、そうでない人たちも大勢いた。
まあ、だからGAFAなんてのが発展したのではないかと思うけど、義務教育で教えるPCにはLinuxをインストールしておくくらいのことはできないのでしょうかね。そして、RFCみたいなものに、学生たちが大いにレスポンスすると、、、
発展途上国がそういうことを始めてしまうと、我が国はますます差を付けられてしまいます。何とかしなくちゃいけません。
追記しておきました。
少々説明不足ですので、追記しておきます。
ネットやスマホが使えるようにする。それは良いのですが、それだけでは「技術立国日本」などは夢のまた夢。
ネットやスマホに代わる技術を作り出せる日本にする、これを目標にしなくちゃいけないのですね。
ハードウエアやデバイスに関してはCPUを除いてそこそこのレベルにあると致しましても(これすら怪しいか?)、OS部分が全くダメ。しかもこの部分が、使用に際して重要となるのですね。
今日の情報機器のOSは、およそUNIXを源としており、ありがたいことにLinuxなどはフリーだしソースもいじれる。内部はシンプルで種々の研究も進んでおり、教育にはもってこいなのですね。
もう一つ大事なのがインターネットのプロトコルなのですが、こちらは歴史的にユーザの議論によりつくられてきた。それが「リクエスト・フォー・コメント(RFC)」と呼ばれる文書類だったのですね。
まあ、今からインターネットを作り直すことはないと思いますが、新たな仕様のネットを教育用に作ることぐらいのことはやってもよい。その仕様をワイワイ議論しながら決めていったら面白いのではないかと思いますよ。
いずれにせよ、こういうことができる人材を育てること、これが技術立国日本のためには、まず、必要だと言いたいわけです。
できますでしょうか?
ITを有効活用するためにデータの共有化を図らなければならない。
だから縦割り行政をなんとかしなければならない。
つまり行革大臣の河野大臣は超がんばれ。
デジタル大臣と平野氏と協力してがんばれ。
これも縦割り行政の一環だ