文春オンライン(服部素之氏)の9/18付けBLOGOS記事「東大が中国勢より下位に…上海の研究者が見た、大学ランキング・日本『一人負け』の原因 …」にコメントしました。
大学のランクを上げる一つの手は、論文の英訳に資金を提供することでしょう。実は、この手のことは行われている。でも、それほど盛んではないのですね。
日本の研究者の評価が国際的に低い理由の一つに、研究論文があまり海外で引用されない点があげられています。日本語の論文など、海外の研究者は目を通してくれないのですね。
これは、日本語の論文で事が済んでしまう、我が国のレベルの高さというものがある一方で、英語の論文を書かなくては評価されない発展途上国などに比べると、国際的な評価という意味ではマイナスの因子になってしまう。
日本の論文の英訳に資金を出すやり方には二通りあって、英文論文誌の出版に補助金を出すというのが一つの行き方で、日本語で発表された論文で優れたものを選んで英訳して出版する“Selected Paper of XXXX”といった英文論文誌に(翻訳を含めて)資金提供することが一つです。
もう一つの行き方は、研究者の依頼に応えて、英文の論文投稿に翻訳費を出すことで、すでに発表された日本語論文に何らかの新しい内容を追加して英文化して出すことを支援すればよい。こうしたことはすでに行われているのですが、要はこれを大規模にする、ということですね。
翻訳の世界は、実は、相当に機械翻訳のレベルが上がっており、論文の英訳もそれほど費用が掛からない方向に進みつつあります。機械翻訳の研究を兼ねて、翻訳者を集めて論文翻訳を行う部署をつくるというのは、賢い方向だと思いますよ。
日本初の研究成果が世界に知れわたるようになりますと、ひょっとすると、ノーベル賞なんて話も、もっと多く出てくるかもしれません。そうした意味でも、世界へのアピールは大切ではないかと思います。
アメリカから縁を切られたこれからだよ。
中国はね。
はっきり言って落ちるよ。
10年しかかけていないから10年後には見る影もなくなると思う。