早川忠孝氏の1/12付けBLOGOS記事「緊急事態宣言の発出は、小出しにしない方がいい」にコメントしました。
人々の行動パターンを変えさせるためには、国民の意識が変わる程度のインパクトを与えなくてはいけません。現時点での政策が、国民に対してどの程度のインパクトを与えることができるかとなりますと、以前と同じことをやっても、次の二つの理由でさしたる効果は得られない。
第一に、刺激は、繰り返されれば効果が薄くなる。二度目で同じインパクトを与えるためにはより強い刺激を与えなくてはいけません。
第二に、GoToで「コロナ感染防止より経済優先」という刷り込みをしてしまいましたから、この効果を打ち消すだけの強力なインパクトを与えなくてはいけない。国民の背筋を寒からしめなくてはいけないのですね。
結局のところ、次に打つ手は、昨年4月の緊急事態宣言よりも数倍大規模な感染防止政策を繰り出さなくてはいけない。全国の学校の休校措置は当然として、都市間の移動禁止、生活必需品以外を扱う商店の全面的な閉鎖、官庁の相当部分の閉鎖や都市部の企業事務所の一定割合の閉鎖要請などを打ち出さなくてはいけない。
そのこと自体の効果と必要性はさておき、国民に対するインパクトを与えるために、そうしなくてはいけないのですね。だから、これを実行に移すのは、まだまだ時期尚早かもしれず、今は地方自治体の要請にこたえる程度の対応にとどめて、本格的な対応はもう少し事態が深刻化するのを待つのが良いかもしれません。
>>緊急事態宣言の発出は、小出しにしない方がいい
そうですね