音喜多駿氏の2/9付けBLOGOS記事「森喜朗さんの発言は大問題だけど、批判もやり方次第で『過ぎたるは及ばざるが如し』なのではないか」にコメントしました。
インターネットはバカ発見機といわれて久しいのですが、森さんは老害発見機みたいになってまいりましたね。
ほかの方のコメントに返信しました。
Shinya Takahara
<大使館という公的な外交機関がやるべきことではないと思うんですよね。
・・・最初の思考実験。次のA~Dは誰の発言でしょう?
A:女-それは男の活動にとって、大きなつまずきの石である
B:つまらないことに熱情を感じてよく記憶していること、これが女の一番の特徴である
C:だけど女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。
D:二人の女を和合させるより、むしろ全ヨーロッパを和合させることのほうが容易であろう
(正解)A:トルストイ B:モーム C:森喜朗 D:ルイ14世
この例ににあるように、歴史的人物は、森喜朗より遥かにヤバイ発言を行った上に「格言」となっている。
次の思考実験。もしジャスティン・ビーバーが 「女の子の話は長いから理事会は時間がかかるんだ。かわいいよね~」 ...と語ったなら、大使館のおば様お姉様方は、片手を挙げたであろうか?
これらの思考実験を通して、森発言の本質は、発言内容もさることながら、森喜朗という爺さんのキャラに依拠していると推測する。もしトランプが森喜朗と全く同じ発言をしたら、みんな免疫があるので抗議もしなかったろう。
そして森喜朗の誤算は、自分の発言が、上述のような歴史的偉人よりは、とましな発言だと過小評価していたこと。
そして森喜朗は自分が類まれな「可燃性人間」であることを認識していなかった。それは「オリンピックやりたい」と語っただけで炎上するほどの可燃性である。
瀬尾 雄三
カントの「啓蒙とは何か」から例をもう一つ追加いたしましょう。
> 未成年でいることは、確かに気楽である。……大多数の人々(そのなかには全女性が含まれている)は、成年に達しようとする歩みを、煩わしいばかりでなく極めて危険であるとさえ思いなしている
ちなみにカントは200年前の人。その頃の日本は江戸時代だったのですね。
あたり前の話ですけど、今と昔は時代が違う。もっと最近ですら、今ではとても容認できないような映像が平気で公開されていたのですね。「幼な妻」など手が後ろに回ってしまいそうですけど、「アルプスの若大将」だって、今ではとても放映できないでしょう。タバコスパスパだし、喧嘩に強いのが男だ、なんて雰囲気でやってしまっている。
つまらん時代になったものだとお考えの老害の方々には、沢田研二さんの歌う「カサブランカ・ダンディー」などをお勧め致します。この歌も、今じゃ歌えないでしょうね。「時代が違う。」これ、大事なところですから、よく覚えておかなくちゃいけません。 http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=37421
Mikio Wakabayashi
瀬尾 雄三
沢田研二と言えば「勝手にしやがれ」を思い出した。
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=35522
瀬尾 雄三
Mikio Wakabayashi さん
ここでカサブランカ・ダンディーをご紹介したポイントは、「あんたの時代は良かったよ」なのですね。
森さん他の方の倫理観がかなりの過去の常識に基づいていると致しますと、これが現在の世界にマッチしないのもやむを得ない。
本来、倫理観は時代に合わせて変化していかなくてはいけない。でも、若いころに刷り込まれた価値観は、これを変えることが極めて難しい。また、ある程度歳をとってしまうと、時代に合わないという自覚自体が失われてしまう。その結果、その時代では非倫理とされる言動に走ってしまう。これが、森さんという「老害ホイホイ」にキャッチされた人々の現状なのでしょう。
まあでも、左寄りの方も、森さんを笑ってすますわけにはいかないのですね。時代の流れに取り残されているという意味では、左寄りの方々も、別の意味でその通りなのですから。つまり、ソ連邦の崩壊を見たら、考え方を変えなくちゃいけない。これは、森さん以上の大問題だと思うのですけどね。
まあ謝っているのだから。