諌山裕氏の2/16付けBLOGOS記事「韓国の反日はヘイトではないのか?」にコメントしました。
差別とヘイトは別物ですよ。ヘイトは「嫌いだ」という感情表現であり、それだけであれば、思想信条の自由なり、表現の自由の範囲内です。もちろん、悪口侮辱の類になりますと、これは名誉棄損なり人格権の侵害なりの犯罪行為となる場合もあるのですが。
差別は、出自や個人の属性で扱いに差を設けることで、黒人はこのバスに乗ってはいけないとか、半島出身者は採用しないとか、そういう差を設けることなのですね。これはやってはいけません。
で、韓国の反日感情ですけど、これは気にしても始まりません。人間、何らかの点で他人より優れることがありますと、妬み嫉みを買うのはこれは致し方のないこと。むしろ、他人から妬まれるくらいにならなければいけないということもあるのですね。
米国で人種差別感情を強く持つのは「プア・ホワイト」と呼ばれる貧しい白人層なのですね。偉大なアメリカを標榜するトランプ氏の支持層が「トラストベルト(錆の帯)」と呼ばれる経済停滞地帯であったことも似た話。我が国で他民族を差別したがる人たちも、おそらくは、経済的に恵まれない層が多いのでしょう。
そういう一般論に立脚すれば、韓国で反日感情が盛んなのは、韓国社会が恵まれないからであると考えざるを得ない。嫌われるのは、持てる者の宿命なのですね。だからこれはどうしようもない。勝手にやらせて、気にしないのが一番。ただし、あることないことを告げ口されるようなことがありましたら、これはきっちり訂正しておかなくてはいけません。それだけの話だと思いますよ。
返信がついております。
Nenoco
>>韓国で反日感情が盛んなのは、韓国社会が恵まれないからであると考えざるを得ない。
一面的思考!
祖国が他国に併合された人々の心情に思いを馳せた事ありますか?
瀬尾 雄三
Nenoco さん
韓国の複雑な歴史に思いを馳せるとき、実に複雑な感情に心を乱されるのですね。
併合云々は、今日の韓国の「標準理論」であって、その心情を額面通りに受け止めることができない。過去のいきさつを考えなくてはいけないのですね。そしてこれを思うとき、韓国の置かれた立場には、全く涙せずにはおられません。
第二次大戦が日本の敗北で終わった時、韓国が日本を離れて戦勝国の側に回ろうとしたことを非難したいとは思いません。でも連合国は韓国を受け入れず、第三国という立場になったのですね。
で、その後朝鮮戦争という不幸な歴史があったのですが、韓国の低迷をしり目に日本が豊かになってしまった。韓国が軍事独裁国家を続けて経済的にも低迷し、妓生観光などに頼らざるを得なかったのも全く気の毒な話です。戦勝国であったはずなのに、敗戦国である日本よりも貧しいのは、全く理不尽な話なのですね。
その後、韓国もある程度豊かになり、日本に従属する必要もなくなった。これは、全く喜ばしいことなのですが、そこで日本をdisりだす。まあ、その心情もわからないではないのですよ。その中に、併合や慰安婦がある。でも、妓生観光や第三国という歴史は欠落しているのですね。
逆に、三国人という卑怯な歴史や妓生に頼った過去があるがゆえに、慰安婦や併合の歴史をことさらに取り上げているのではないですか? それが、「恵まれない」という、まさにその理由であるわけです。
歴史の一面を覆うことができるのは、当人だけ。脇で見ている人間の目まで覆うことはできません。一歩退いてみてみれば、自分たちがどれほどみじめで愚かな存在であるかがわかると思います。
この手のことは、私が指摘するまでもなく、自分たちで気づき、自らが直していくしかない。辛いことかもしれませんけど、それが一人前の人間なり国家となる、避けて通れない道なのですね。
Toshimi Minoura
Yuzo Seo さん
> 歴史の一面を覆うことができるのは、当人だけ。脇で見ている人間の目まで覆うことはできません。一歩退いてみてみれば、自分たちがどれほどみじめで愚かな存在であるかがわかると思います。この手のことは、私が指摘するまでもなく、自分たちで気づき、自らが直していくしかない。辛いことかもしれませんけど、それが一人前の人間なり国家となる、避けて通れない道なのですね。
慰安婦問題に関しては、これは日本についていえることです。この問題について、日本政府の対応を非難している国は多数ありますが、日本政府の立場を支持している国がありましたら教えてください。
> 妓生観光などに頼らざるを得なかった
日本の男性諸君というお得意さんがいました。実は、韓国で日本軍の慰安婦制度を問題とする挺対協が結成されたのは、日本の男性諸君による妓生旅行が発端でした。
> 戦勝国であったはずなのに、敗戦国である日本よりも貧しいのは、全く理不尽な話なのですね。
日本経済は、バブルの崩壊後ほとんど成長しませんでしたが、韓国経済は2倍ほど成長し、2019年には一人当たりのGDPでは、日本を抜きました。もちろん、このためには韓国は多大な無理をしています。
瀬尾 雄三
Toshimi Minoura さん
>> 妓生観光などに頼らざるを得なかった
> 日本の男性諸君というお得意さんがいました。実は、韓国で日本軍の慰安婦制度を問題とする挺対協が結成されたのは、日本の男性諸君による妓生旅行が発端でした。
まさにそういうことを申し上げているのですが。何が原因で、何が結果かといえば、Minouraさんが書かれた、まさにそういうことでしょ。そして私は上の返信でその原因部分について論じているのですね。
なお、本論からは外れるのですが、前回のバブルに関しては、これを基準に株価やGDPを語る人が多いのですが、あのバブルの時代は異常な事態であって、これは基準になるようなものではないと考えなくてはいけない、ということを申し添えておきます。
Isao Matsumoto
むしろ日本の戦前の国粋主義と、韓国の国粋主義に、近似点が多いように見えます。 自信の無さを他者を貶めることで補填したいというか。
先進国になってしばらくすると、そういうことを卒業するというか、物事を客観的に見てもプライドが傷つかなくなる段階に至るのですが、韓国は依然としてその段階にきていないようです。
むしろ中国人が落ち着いてきました。
Toshimi Minoura
Yuzo Seo さん
> 前回のバブルに関しては、これを基準に株価やGDPを語る人が多いのですが、あのバブルの時代は異常な事態であって、これは基準になるようなものではないと考えなくてはいけない、ということを申し添えておきます。
「日本 韓国 GDP」を使って画像検索をしてください。
「韓国のGDPが世界10位に転落。3位の日本とは3兆5000億ドルの差」という2019年の記事もありますから、安心してください。
瀬尾 雄三
Toshimi Minoura さん
韓国と日本の経済データを比べて、日本が勝ったとか、韓国に負けて悔しいなどと考える日本人は、極少ししかいないと思いますよ。日本人が重視するのは、自分たちの生活レベルであって、韓国が豊かになることを良くないことと考える日本人は、あまりいないはずです。それどころか、韓国が豊かになってくれると我が国のビジネスチャンスが広がりますので、むしろこれを歓迎する人が多いのではないでしょうか。
この正月は、ABBAのHappy New Yearを何度か聴いていたのですが、これ、1980年という新しい十年紀(ディケード)を迎えた時の曲で、そのディケードの終わりに世界はどうなっているかを歌っているのですが、まさにその1989年がバブルの終わりだったのですね。そういう意味では、日本人には感慨の深い曲です。URL:https://www.youtube.com/watch?v=CcddhcuyywQ
この曲の中で“How the brave new world arrives”「どれほどのすばらしい新世界がおとずれるだろう」とABBAは歌うのですが、「brave new world」はハクスリーの著わしたハチャメチャなディストピア小説の題名なのですね。我が国の運命を10年前に予言したかのごとき歌ではありました。
ともあれ、バブルの終わりを基準にして、その後のディケードの終わりが来るたびに失われた10年、失われた20年、失われた30年などと過去を形容してきたのですけど、これっておかしな話だと思うのですね。そりゃ、バブルの頂点が理想的なポイントならいざ知らず、あれは異常な一時だったのですから。前回の私のバブル云々といった意味はそういうことで、別に韓国に勝った負けたの話ではありませんので念のため。
まあ韓国は無視に限る。