深谷隆司氏の3/5付けBLOGOS記事「緊急事態宣言延長」にコメントしました。
この手のエントリーを読んだ多くの読者が受ける印象は、いったい何でしょうか。「まったく、小池ってやつは、とんでもない奴だ」でしょうか。私はもっと別の印象を受けたのですが、たぶん、多くの方も似たような印象を受けたのではないかと思いますよ。
つまりそれは、「天敵」ということですね。わかりやすく言えば、「コブラとマングースの関係」というわけです。
問題は、東京都のみならず、日本全国、否、全人類が新型コロナとの戦いに明け暮れているときに、天敵どうしの関係を丸出しにしたこの手のエントリーに対して、多くの人がどう思うか、ということなのですね。つまりは、都民の健康をそっちのけにして私怨なり私利私欲を重視する、とんでもない人がここにいる、ということじゃなかな?
小池さんの賢いところは、もしかすると、あてつけをおやりになっているのかもしれませんけど、そんなことはおくびにも出さず、普通に、都民のため、コロナの撲滅に心を砕いているというスタンスで事にあたっていることなのですね。
はやい話が、もしこれが小池さんのあてつけであったとしても、小池さんが一枚上手であるということ。ここでつまらないエントリーを上げたりすることは、完全に逆効果。狸さんの術中にハマっているだけの話じゃないかと思いますよ。よく言うじゃないですか。お風呂に入っていると思ったら、そこは肥溜めだったとか。今されていることは、たぶん、そういうことではないでしょうか。
ほかの方のコメントに返信を入れました。
Toshimi Minoura
> 当時菅首相は、経済への打撃を心配してぎりぎりまで発令を抑えていた。国全体のことを思えば、国政を担う立場として当然の配慮であった。
ニュージランドは、1波を、Go Hard、Go Early のもとに強力なロックダウンにより、2ヶ月ほどでかけて一日の感染者数を10人ほど以下に抑え込み、その後も1日の新規感染者数をの10人以下、多くの場合は2・3人以下に抑え込んでいます。0人の日も多数あります。ニュージランドが冬である2波の時も3人の死者を出しただけです。
立憲民主党の議員が、国会でニュージランドのような、ゼロコロナ政策を提案したら、自民党の議員が、「そんなことできるわけがない」と野次ったとのことです。私は、この自民党の議員の発言は、正しいとおもいます。それは、自民党の政策が、Go ちんたら、Go もたもた であるからだとおもうからです。
中国は、1000万人のPCR検査を10日ほどで行うといった強引な方策でゼロコロナを実現していますが、ニュージランドは地域ごとの数理モデルを組み合わせるといった高度な数理モデルを使い、ウイルスの遺伝子解析まで行い感染経路の追跡を行っています。そして、それを可能にするIT技術も開発して使っていると思います。
日本が、台湾、韓国、中国に比べて、決定的に遅れているのはIT技術の活用です。そして、基礎的な数理モデルを理解している人達もすくないようです。
立憲民主党の議員さん達は、少なくともニュージランド方式をやりたいといっていますから、日本政府は、ニュージランドから、数理モデルのソフトウエア、計算機システムンついての情報、ウイルスの遺伝子解析のやり方とその活用法を入手して、立憲民主党の人達にテストしてもらったらどうですか?
瀬尾 雄三
> 日本が、台湾、韓国、中国に比べて、決定的に遅れているのはIT技術の活用です。そして、基礎的な数理モデルを理解している人達もすくないようです。
IT技術を活用する上での一つの前提が、実は、数理モデルの理解でもあります。数値化できなければ、そして対象をモデル化できなくては、コンピュータを使って分析したり予測したりすることもできないはずですね。
ここでの議論を見て、我が国の多くの人々の数理モデルに関する理解が低いことが気になるのですが、これは、我が国でIT技術が活用されないことの一つの理由かもしれません。
我が国でIT技術が活用されるようにするためには、プログラミング教育に力を入れるだけでなく、現象を定量化し数理モデル化して理解することも、きちんと教育していく必要がありそうです。
まあ経済のプライオリティがNo1と思いこんでいる人には理解されないだろうね