fujipon氏の3/13付けBLOGOS記事「【読書感想】安いニッポン『価格』が示す停滞」にコメントしました。
給料が上がらないから、みんなお金がない。
生産性に見合った給与を得ている。それが市場経済。
何事の不思議なけれど。
返信がついております。
よがた みちあき
つまりは生産性が絶望的に伸びていないってことですね?
瀬尾 雄三
よがた みちあき さん
> つまりは生産性が絶望的に伸びていないってことですね?
伸びていないというよりは、低下している。我が国の2020年の労働生産性の伸び率-0.3%という数字が、ギリシャとメキシコに挟まれて光り輝いております(下記URLから「労働生産性の国際比較2020」を開き、図6をご参照ください。)
https://www.jpc-net.jp/research/detail/005009.html
これで、給料が低いとか文句を言おうものなら、口がひん曲がってしまいますよ。
大橋 英樹
瀬尾 雄三
労働生産性が低いのは労働時間が無駄に長いからです。 以下の計算式をご確認ください。
生産性=成果/労働量(労働者数、労働者数×労働時間)
成果を上げようとして人を拘束すると、その分労働生産性は逆に下がってしまいます。 生産性に見合った給料というのは、労働の対価に対して適切に給料が払われる状態のことです。
今の状態は、報酬額を超えた時間外労働時間が長くなっているため生産性が下がっている状態です。
成果を出そうとして、働くほど労働生産性は下がります。ましてや無報酬で働きまくったらそりゃ景気が悪くなりますよ。
給料が低いというのは、労働時間に対して給料が低いという話です。
瀬尾 雄三
大橋 英樹 さん
先にご紹介した生産性本部の労働生産性の国際比較には、一人当たりの生産性と時間当たりの生産性が示されています。 https://www.jpc-net.jp/research/assets/pdf/report_2020.pdf
私のちょっとしたインチキは、一人あたりの生産性について述べたこと。まあ、給料の話ですから、それでよいとは思いますが、時間あたりの生産性は上昇している。と、いうことは、労働時間が短くなっている、ということですね。それで、時間当たりの生産性は改善しているのですけど、一人あたりの生産性は減少してしまった。
とまあ、こういう細かな話をするまでもなく、英米独仏カナダにスイスといった、いわゆる先進国と比較して、我が国の生産性がダントツに低いことだけは確かな話です。これは、労働時間が長いなどという、生易しい理由ではない、我が国が抱える根本的な問題であり、既得権という前近代性を保持するこの国のやり方が情報化時代への対応を阻害していることが、その根底にはあります。
土器や金属器が使われる時代に石器だけを使っているような、農耕が始まったというのに山で食物を探しているような、蒸気機関ができたというのに人間の筋肉に頼った生産活動をしているような、それと同じことをまさにやっているのがこの国で、そんなことをしていたら、生産性は低いままで、給料が上がるわけもない。あたりまえのことが起こっているだけのお話です。それでよいなら、別に、止めはしませんけど。
最低賃金は上げてやれ