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大串博志氏の3/14付けBLOGOS記事「病床利用率の低下は緊急事態宣言解除の強い根拠となるか」へのコメント

大串博志氏の3/14付けBLOGOS記事「病床利用率の低下は緊急事態宣言解除の強い根拠となるか」にコメントしました。


緊急事態宣言にはいくつかの意味があり、その一つの意味は、医療崩壊を避けるというものなのですね。この意味からは、病床利用率が低下したら、緊急事態宣言を解除することは当然であると言えます。

もう一つの意味は、感染拡大の阻止であり、この意味からは、新規感染者数が増加しているときに緊急事態宣言を解除することは危険であるといえます。現時点で緊急事態宣言を解除すべきか否かという問題は、後者をどう考えるかに依存し、これは、素人判断に委ねるべきことではないし、政治的な利害関係がこの部分に作用することは、慎まなくてはいけません。そういう意味では、このエントリーも少々問題です。

また、経済的理由で緊急事態宣言の解除を求める声もあるのですが、緊急事態宣言を解除した結果、感染の再拡大を招いてしまったら、経済的問題は深刻化する結果となってしまいます。だから結局は、感染の拡大が生じるか否か、それが日本社会に耐えられるものであるか否かが判断の決め手となるはずです。

昨年の第一波の収束時には、もう一歩で、感染者を早期に発見して隔離するクラスター対策に切り替えられる状況となっておりました。このような、より効果的な対策の次の段階に進むことができれば、問題はないはずでした。つまり、接待を伴う飲食店の夜間営業も感染拡大にはつながらなかったはずなのですね。しかし現実には、これが不十分であったが故に第二波を招いてしまいました。この反省は、次の緊急事態宣言解除に際しても反映されるべきでしょう。

つまるところ、緊急事態宣言を解除することは、医療崩壊阻止という意味からは十分に理由がある。だけど感染の縮小という意味からは、感染者の発見と隔離を確実に行うような体制が必要であり、前回漏れていた夜の街への規制と検査体制に十分な配慮が必要であるように、私には思われます。

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