青山まさゆき氏の3/16付けBLOGOS記事「1年経っての総括、日本は独自路線を行くべき」にコメントしました。
70代でさえ1万人に1人しか亡くなることのないこの感染症を、日本中がここまで恐れて社会生活を抑制するのはいくらなんでも均衡を欠くだろう。
「日本中がここまで恐れて社会生活を抑制」した結果「70代でさえ1万人に1人しか亡くなることのないこの感染症」にしたわけであって、「70代でさえ1万人に1人しか亡くなることのないこの感染症」を「日本中がここまで恐れて社会生活を抑制」したわけではないですよ。
後者なら、確かに「均衡を欠く」といえるのですが、現実は前者なのですね。これに似た話は、西浦氏の「何もしなければ42万人くらい死ぬだろう」との予測に基づいて対策を打った結果死者ははるかに少なくて済んだことに対する「予想を外した」との批判にも通じる話なのですね。
新型コロナは、確かに我が国では感染者も死亡者も少なく済んでおり、これには何らかの要因があるとは推定されるのですが、これまでのところそれが何かはわかっておらず、将来にわたってこの要因(ファクターX)が頼りになるかどうかもわからない。そして、海外においては、甚大な被害を出したことは多くの人が認めるところなのですね。
我が国において三回にわたり感染拡大の波を生じました。最初は致し方ないにせよ、その後の二度にわたる波は、きちんと対応をしておれば防止することもできたはずです。現在も、ここでコロナ対応を緩めることは悪い考えではない。でもそれは、新たな感染拡大を招かない形でなされなくてはいけないのですね。なんとなれば、感染者の存在が感染拡大の原因となるからであって、感染の拡大速度は常識を超えたネズミ算的拡大ともなるからです。この手の拡大現象は、バブルの崩壊や雪崩や核爆発などもそうなのですが、人によるコントロールが極めて難しい状況を招きがちなものであるだけに、十分な注意が必要なのですね。
返信がついております。
Mi Mino
瀬尾さんの意見に完全に同意します。
Tetsuharu Kawasaki
他の国は日本よりもめちゃめちゃ厳しいロックダウンで死者続出
日本は「外食は8時以降は持ち帰りね」のヌルヌル規制なのに 外国に比べて死者めちゃ少ない
Toshimi Minoura
人口が東京都の2倍ほどの台湾の1日の新規感染者数は、このところ0人から7人ほどです。そして過去1年間の累積死者数は9人です。
そこで、経済はほぼ正常化しています。
日本の場合は、1波の時は、緊急事態宣言が出される前に、すでに50%ほどの行動自粛がなされ、緊急事態宣言によりさらに、25%ほどの行動自粛がなされました。
今回は、3波がはじまると、緊急事態宣言が出される前に、50%ほどの行動自粛がなされましたが、緊急事態宣言がだされても、ほんの少ししか行動自粛が加えられず、緊急事態宣言が解除される前に、その効果は失われました。
ここで、緊急事態宣言が解除されると、3派の前の状態に戻るとおもいます。
瀬尾 雄三
Tetsuharu Kawasaki さん
> 日本は「外食は8時以降は持ち帰りね」のヌルヌル規制なのに外国に比べて死者めちゃ少ない
良いお話ではないですか。このままヌルヌルを続けて、ワクチン接種の効果に期待するのも悪い話ではありません。
まあ、本来は、いずれかの時点で検査と隔離を徹底する「クラスター対策」に切り替えて、日々の暮らしは通常通りに戻すのが正解だと思いますよ。
花の ヤン
<人口が東京都の2倍ほどの台湾の1日の新規感染者数は、このところ0人から7人ほどです。そして過去1年間の累積死者数は9人です。
そこで、経済はほぼ正常化しています。>
Toshimi Minouraさんのこの部分で決着がついていますね。
しっかりコロナ対策をやっても経済活動が正常化するというわけですから、「コロナ対策or経済」という命題が成立しないことがわかります。
瀬尾 雄三
花の ヤン さん
> しっかりコロナ対策をやっても経済活動が正常化するというわけですから、「コロナ対策or経済」という命題が成立しないことがわかります。
この部分、尾身会長も気づいておられると思いますよ。「そのこと(新規感染者数が下げ止まりになっていること)を放置したままに、ただ延長、あるいは解除としたとしても本質的な解決にならない」(政府分科会 尾身茂会長)ですから。 https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4222726.html
結局のところ、緊急事態宣言に関しては、延長するにしても解除するにしても、感染防止対策を見直す必要があるということでしょう。
その内容を私なりに予想すれば、夜の街に対する規制を効果ある形で継続して新規感染者を抑制しつつ、ワクチン接種を進めることと、クラスター対策を何とか回す形にもっていくことではないかと思います。まあ、普通、そうすると思いますが、、、
Mi Mino
花の ヤン さん
の意見に同意する。
花の ヤン
瀬尾 雄三 さん
<その内容を私なりに予想すれば、夜の街に対する規制を効果ある形で継続して新規感染者を抑制しつつ、ワクチン接種を進めることと、クラスター対策を何とか回す形にもっていくことではないかと思います。まあ、普通、そうすると思いますが、、、>
全面的に賛成です。
ただ、私としてはコロナ対策を前提とした産業構造への転換も提唱したいと思います。
といいますか、現在の日本の産業構造は長いデフレ不況の影響で小売業や飲食業に産業構造がシフトしているように思えますので、今回のコロナ対策を口実に産業構造の修正を図るべきだと考えています。
まあ、こうした斜め方向からのコメントもたまには新鮮かと思います。
他の方のコメントに返信を入れました。
加藤洋行
コロナ騒動が1年以上続いているが、3月15日時点での累計で、検査陽性者数は44万4065人、死亡者数は8620人。季節性インフルでの最大は、推定感染者数1000万人、死亡者1万人、それでも緊急事態宣言など出なかった。これが最大の疑問。コロナ脳は「変異株」で大騒ぎしているが、毎年発生していた新型インフルも「変異株」ではないのか。いい加減、数値データをもとに論理的に考える訓練をしてほしい。
瀬尾 雄三
インフルエンザと新型コロナを同一視する方がしばしばおられるのですが、ここではその違いをご説明するとともに、なぜ異なる対応が必要になるのか、あるいは、異なる対応が意味を持つのかについてご説明いたしましょう。
まず第一に、新型コロナは、大部分が人から人への感染で感染が拡大するのに対して、インフルエンザは、人から人への感染以外に、シベリアの水鳥の体内で増殖したウイルスが渡り鳥によって低緯度地域に運ばれ、鳥の糞などから人に感染する。このため、新型コロナは感染者をなくせば感染リスクもなくなるのに対して、インフルエンザはこれができない、だから、インフルエンザに対しては、ワクチン、マスク手洗いうがい、学級閉鎖などで対応するしかありません。
第二の違いは、インフルエンザはワクチンの接種率が50%程度あること。新型コロナは、最近ワクチンの接種が始まったのですね。インフルエンザは様々な株が到来するため、3種類程度を混ぜて打っているのですが、まれに外す場合もある。コロナは変異株もありますけど、基本の型は同じなのでワクチンが効きやすいのが利点です。
ここまでは、新型コロナの方が扱いやすく、インフルエンザは相手しにくい存在なのですが、コロナ対策をしたところインフルエンザはほとんど見られなくなったことからも、新型コロナはインフルエンザよりもはるかに感染力が高そうだというのが大問題。もう一つは、大抵のインフルエンザより一桁高い致死率であることも問題です。新型コロナは、パンデミックを招きやすく、医療崩壊で多数の犠牲者を出す、狂暴な奴なのですね。
結局のところ、新型コロナは、対応可能である反面、狂暴だということ。だから、インフルエンザ以上に、対応する必要があるし、対応も可能だ、というわけです。だから皆さん、大騒ぎしているのですね。これ、考える訓練のネタとしては、なかなか面白いのではないでしょうか。
Toshimi Minoura
、Yuzo Seo さん
次ぎの記事の「(東京都の)定点医療機関当たり患者報告数 2021年3月7日(第9週)まで」のグラフをみてください。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/flu/
2020年から2021年以外の、東京都の定点当たりのインフルエンザの最大患者数は、23人から64人です。ところが、2020年から2021年の定点当たりの患者数は、ほぼゼロです。
コロナ対策とウイルス干渉で、インフルエンザが抑えられてしまたのです。つまり、同一条件では、別の記事のデータによると、新型コロナウイルスの方が何百倍・何千倍も感染力が強いのです。
* インフルエンザ定点
419 か所( 全国約5 , 000 か所) の医療機関を「インフルエンザ定点」として指定しています。
* * 基幹定点 25 か所( 全国約500 か所) の医療機関を「基幹定点」として指定しています。
加藤洋行
瀬尾 雄三
コロナ脳はマスコミに乗せられているだけです。放射脳と同じ情報弱者です。日本の場合、感染者数と死亡者数だけを見ても、ワクチンのある季節性インフルよりも、ワクチンのないコロナのほうが少ない。また肺炎での死亡者はコロナの10倍いる。それで「コロナ怖い」と言っているんだから、「小学校からやり直せ」としかいいようがない。
瀬尾 雄三
加藤洋行 さん
「論理的に考える」ということは、現象の発現する機構まで掘り下げて考えなくてはいけないということですね。表面に現れた数字だけ見るのは、「論理的」とは言いません。
私が上に書いたようなことは、あまりマスコミは伝えていないと思います。もっともこれは、ちゃんとしたニュースのレベルの話であって、わけのわからないタレントがいっぱしの科学者顔で話ているワイドショーなど、私はほとんど見ませんから、そこで何か語られているかは知らないのですが。
そういえば、最近批判の多い玉川徹さんのことを、長らく長嶋一茂さんだと思い込んでおりました。顔も似ているし、発言内容も似たようなものでしたから。お父様から受け継いだ「いわゆる一つの動物的な勘」でお話になっているなら、まあいいか、などと考えていたのですが、(この話題は以下省略。)
いずれにいたしましても、ここに書いております文章は、加藤さんに対する返信という形をしているのですが、実は特定の個人を意識して書かれたものではなく、不特定多数の読者を意識して書かれているのですね。私といたしましては、そういう方々に理解していただければ、ここに書く目的はほぼ果たせる、と考えている次第です。ちょっとずるいかもしれませんけど。
もう一つの他の方のコメントにも返信を入れております。
Tetsuharu Kawasaki
素晴らしいことを言ってるんだから、もう少しわかりやすくしてほしい。コメント見てると分かるけど、読者のレベル結構低いんだから
以下みたいなのを引用すると分かりやすくなると思う
厚生労働省と警察庁は16日、2020年の自殺者数が確定値で前年より4・5%(912人)増の2万1081人だったと発表した。女性は同15・4%(935人)増え、1978年の統計開始以降、雇用環境が悪化した98年の23・5%増に次いで2番目に高い伸び率だった。厚労省は新型コロナウイルスの流行で生活困窮や家庭内などの悩みが深刻化したと分析している。
瀬尾 雄三
> 新型コロナウイルスの流行で生活困窮や家庭内などの悩みが深刻化した
全く罪作りな話だと思いますよ。昨年の新型コロナの流行は、確かに第一波はやむを得ないことであったでしょう。だけど、第二波と第三波は、人災に近い。
結局のところ、若年層が重篤化しにくいということで、夜の街の濃厚接触が活発に行われ、その結果盛り場を中心に若年層に感染が拡大し、次いで、全国規模で全年代層に感染が拡大したのが、第二波、第三波だったのですね。
Tetsuharu Kawasakiさんの示された情報が意味するところは、この人災的なコロナの感染拡大の結果、新型コロナによる死亡者以外に、コロナ感染が継続したが故の犠牲者も発生させてしまったということですね。
この手の感染症対策は、きちんと、徹底して行わなくてはいけません。
Tetsuharu Kawasaki
瀬尾 雄三 さん
何で夜の街が出てくると若者に結び付くんですかね?
中年とか若者と呼べないような人も普通に夜の街にいましたよ
脳内で作り上げた物語を並べているだけで 現実世界を見ていないような感じだよね
瀬尾 雄三
Tetsuharu Kawasaki さん
昨年の、第二波、第三波の感染拡大状況がそうであったということで、第二波が始まった時点の昨年6/2付けNHKは、「感染の確認は若い世代で目立つということで、例えば、1日夜の繁華街に関係する8人のうち6人は20代でした。また、都内に複数ある夜の繁華街のうち新宿エリアの飲食店の関係者が多い」とし、これに対する各県の知事の反応を伝えています。
また、昨年11/22付けのSankeiBizは「20代・30代が多かった真夏の「第2波」に比べ、11月の「第3波」では40代以上の感染者の割合が増加」とし、繁華街から拡大した第二波が20-30代の若者に多かったこと、これが、家庭や職場での感染を通して40代以上にも拡大したことを伝えています。
第二波、第三波の感染拡大がどのように生じたかということに関しては、繁華街での若年層を中心とする感染拡大がまず生じ、これが広範囲の広い年代に拡大していったという展開が、現実の世界でも広く認められていると考えなくてはいけません。
これをベースに、第三波の後の展開を考えること、これが同じ愚を繰り返さないためには最低限でも必要なことだと思いますよ。
>>「日本中がここまで恐れて社会生活を抑制」した結果「70代でさえ1万人に1人しか亡くなることのないこの感染症」にしたわけであって、「70代でさえ1万人に1人しか亡くなることのないこの感染症」を「日本中がここまで恐れて社会生活を抑制」したわけではないですよ。
その通りです。