大串博志氏の3/18付けBLOGOS記事「緊急事態宣言解除→5本柱の対策は全く不十分→リバウンドは必至」にコメントしました。
これではリバウンドは必至ではないか。このような形での緊急事態宣言の解除は、とても認められるものではありません。
と、言われるのですが、非常事態宣言を自己目的化させてしまってはいけません。リバウンドは、すでに3月に入った時点から発生しており、この状態を継続することは許されないのですね。
菅氏の5本柱を批判されていますけど、飲食店の時短措置1時間緩和以外は、緊急事態宣言から後退する部分は何もないわけで、さほど事態が悪化するわけでもない。すでに発生しているリバウンドを取り上げて「そら観たことか」と言い出しそうな気はしますけど、それだけのことなのですね。
問題は、むしろ、今までの緊急事態宣言では、日々発生する新規感染者数が下がらなくなり、むしろ上昇しているという点です。真剣に考えなくてはいけない点は、緊急事態宣言をどうするかなどという形式論ではなく、すでに生じている感染再拡大ににいかに対処するか、という点なのですね。
で5本柱ですけど、感染再拡大原因の一つに感染力の高い変異株が広がっていることが考えられ、その実態把握(2)が必要であること、感染拡大の抑制が宣言で不十分となれば、検査と隔離を強化するしかなく(3)、最悪の場合に備えた医療環境の拡充(5)も必要になることから、ワクチン接種を急ぐこと(4)を含めて、ほぼ妥当といえるでしょう(カッコ内は5本柱の番号)。飲食店の対応に関しても、感染拡大状況を見て、臨機応変に時短を再拡大すればよいのですね。
立民の問題点は、以上のようにさしあたり妥当と考えられる政府案を批判する一方で、では具体的に何をすればよいかが明らかではないことです。単純に緊急事態宣言を継続するだけでは、すでに始まっている感染再拡大に対処できないわけで、現在は、何らかの新たな一手が必要なところなのですね。ならばどうするか、これが問題です。
ほかの方のコメントに返信いたしました。
加藤洋行
これではリバウンドは必至ではないか。このような形での緊急事態宣言の解除は、とても認められるものではありません。
ということは、いまの緊急事態宣言を評価するという立場ですか。いまの宣言には意味がないという指摘があります。宣言を出していない地域でも同じように感染者が減っているからです。宣言解除に噛みつくまえに、宣言にどれだけ効果があったのか、検証が必要だと思います。宣言に効果がないとなれば、今後、飲食店をいじめなくて済みます。宣言の検証こそ、立憲民主党のやるべき仕事なのではないでしょうか。
瀬尾 雄三
宣言を出していない地域でも同じように感染者が減っている
緊急事態宣言の対象地域は、感染拡大のリスクが高い地域であったわけで、
それが緊急事態宣言の対象外の、感染拡大のリスクが低い地域と同様に感染者が減っているなら、
緊急事態宣言には効果があった、ということになりませんか?
この時点ではどれがベターなのかわからない。
もともとの計画通りならワクチン接種がそれなりに進んでいたはずなんだが。