田原総一朗氏の3/31付けBLOGOS記事「コロナ第4波で『東京五輪』が中止になれば、菅内閣は持続できない…」にコメントしました。
これはいったいなんなのか。…どう考えたらいいのか。…注目すべきは、歴代の総務大臣がなぜNTTとの会食に出席していたのか。断ることはできなかったのか、ということだ。
たしかにこの接待ぶりといいますか、癒着は異様に感じます。でも、当事者にとって、さほど不思議なことだとは思えなかったのではないでしょうか。以前も別のところに書いたのですが、この心理を説明する理論として「特異交友理論」というものがあるのですね。ドン・B・パーカーは、彼の著「コンピュータ犯罪(秀潤社1977年)」の中で以下のように記述しています。
特異交友理論は,犯罪学的調査にもとづいたもう一つの特徴を説明してくれる.この理論は,犯罪者の行為はたいてい彼らの同僚に容認されている慣行からほんの少しずれるのみであると説く.人間はいっしょに働いていると往々にして,わずかに非倫理的な行為も互いの影響でつのってきて,やがて重大な行為になるという.従業員が今日は鉛筆を,明日は便せんを,次の日はポケット電卓を家に持ち帰るというのもこれである.
この「特異交友理論」の交友範囲はどの程度広がっているかが興味深いところですが、結局のところ電波の割り当てを受ける人々とそのおこぼれに与っている人びとがこれに含まれ、放送局やマスメディア、これから収入を得ているタレント、評論家に至るまで交友範囲の中に入っているというのが実際のところでしょう。マスメディアには「取材源の秘匿」があって、なかなか表面化しないのですが。
そもそもこんなことが起こる最大の原因は、電波利権が存在するからであって、各国であたり前のようにおこなわれている電波オークション制が我が国では行われていないことがその根底にあることも自明なのですね。そして、我が国のマスコミも大部分の評論家もこれを批判しない。皆さん「特異交友」のお友達、というわけです。反省!です。
五輪は最悪無観客で実施すればいい。
経済的にはマイナスだがメンツは守られる。