中村ゆきつぐ氏の6/6付けBLOGOS記事「尾身先生を都合よく利用しようという野党とメディア ただ政府も専門家の扱いに礼儀がない」にコメントしました。
いや、専門家である、そして今までずっと頼っていた尾身先生がいくら少し政府にとって反対することを言ったとしても、政治的に総合的に観客を入れてオリ・パラをやることは止めませんというのは仕方ない。でもね「自主研究発表」という言葉は本当失礼だよ。
たしかに言葉遣いが幼い、ということはありますね。だけど、言わんとしていることはごもっともで、政府の仕事をやっているから発言はすべて公式のものとなるわけではないというのはあたりまえの話なのですね。
公式な発言をするにはそれなりの手続きが必要であることは言うまでもないし、それぞれの立場立場で守備範囲といいますか、権限というものは当然にある。
では、自分の担当外の分野について意見を語ってはいけないかとなると、そんなことはない。政府の医院といえども言論の自由はある。業務上の秘密を暴露することは許されないにしても、己の専門能力を業務分野の外部まで広げて得た結論を語っても悪いことではないのですね。
だけどそれは、政府の委員としての発言ではなく、個人としての発言であり、「自主研究発表」という言葉が少々つたないものであるとしても、その発言の位置づけとしては、そういうことだということでしょう。この発言をヘンに問題視する人は、一度、日本国憲法23条を読んでみるとよいと思います。
専門家の言うことは聞くものだ。