PRESIDENT Onlineの6/22付けBLOGOS記事「『すべては首相続投のため』尾身会長の警告さえ無視する菅首相の身勝手な野心」にコメントしました。
ワクチンは3週間を間に挟んで2回接種し、その後しっかりした抗体(免疫)ができるまで1カ月ほどかかる。ましてや、集団免疫を獲得するには少なくとも人口の6割以上が2回の接種を終える必要がある。
ワクチンにパーフェクトを求めれば、そういうことになります。『しっかりした抗体』とか『集団免疫を獲得する』とかね。これ、何の対策も取らずとも、誰も新型コロナに感染しない、という話ですよね。そんな状態が、オリンピック開催の前提条件に、いつなったのでしょうか?
CDCの2021年4月2日付の週報(Morbidity and Mortality Weekly Report, Vol. 70, No.13, p.495–500)によれば、「完全免疫(2回目の投与から14日以上後)のmRNAワクチンの有効性は、症状の状態に関係なく、SARS-CoV-2感染に対して90%でした。部分免疫(初回投与後14日以上、2回目の投与前)のワクチン有効性は80%でした」ということですから、1回目の接種後2週間で80%の免疫効果が期待できる。
また、実際問題として、オリンピック観戦に際しては、マスクの着用を要請したり、観客数に制限を加えたり、騒いじゃダメと指導したり、直行直帰を求めたりしているわけで、集団免疫など必要ない、部分的な免疫があれば十分なのですね。
と、いうわけで、このエントリーは相当に非科学的であり、事実に基づかない、いたずらに恐怖心をあおる記事であると判断されます。えーっと、誰が書いたのかな? あ、やっぱり、、、(特に名を秘す)
無観客で