狐志庵氏の7/9付けBLOGOS記事「『本当の意味で批判的な態度』は、まず褒めるところから」にコメントしました。
一つ、褒めるヒントを差し上げましょう。というより、これが何で、日本がひどいという話になるのか、私にはさっぱりわかりません。つまり、これですね。
今の日本はタマネギを切る仕事すらない
バングラディッシュでは、砂利がないため、コンクリートの廃材をハンマーで割って骨材を取り出す。そういう仕事を日々して食っている人たちがいるというのですね。コンクリートの廃材をハンマーで割るというのは重労働だし、バングラディッシュの暑い気候でこれをやるのは大変だと思います。そして、そうして取り出した砂利がそうそう高いものであるわけもなく、得られる労賃も大した額にはならないのですね。
砂利が手に入らないなら、他の国から買って来ればよいではないか。バングラディッシュは、たしかに、地面を掘っても砂しか出てこないけど、インド、ミャンマーに行けば、岩山は腐るほどある。そうして得た砂利など大した値段もしないし、船で運べば大した費用もかかるまいに、と私などは思ってしまうわけですね。だけど、その砂利を買うお金がない。その代わりに、安い労働力は山ほどある。何せ、失業者が巷にあふれているわけですから。
今の日本に玉ねぎを切る仕事がないということは、切った玉ねぎを輸入できるから。玉ねぎは日本で切るより海外で切った方が安いのですね。つまり、我が国の賃金はそれだけ高いし、海外から切った玉ねぎを輸入するだけのお金がある。なんて豊かな国なんだと私などは思ってしまいます。
まあ、安倍氏がそこからさらに良い状況にしたというのなら、アベノミクス万歳、といったところでしょうけど、上の議論からわかることは、結局のところ、わが国の批判勢力は、自分たちがいかに恵まれているかを理解せず、文句ばかり言っている、ということでしょう。まずは、褒めることから始めなくてはいけません。
東氏の意見には同意する。