大串博志氏の7/31付けBLOGOS記事「緊急事態宣言下での大会開催は……」にコメントしました。
以前は、新規感染者50人に対して一人の死者が出ておりましたが、現在は500~1000人の感染者に一人の死者しか出ていない。この差は大きいのですね。
多数の死者を出している非常事態宣言下で開催するオリンピックと、わずかな死者しか出ていないけれど感染者が多いために出された非常事態宣言下で開催するオリンピックは、かなり受け止め方が異なるのではないでしょうか。
感染者といいますのは、大多数が軽症であるわけで、他人に感染させる恐れがあるから隔離などが必要になることはやむを得ませんが、それ以上のものではない。多くの人にとって、そうそう恐れる必要はないのですね。
もちろん、社会が多数の感染者を抱えておりますと、ハイリスク層に感染させる恐れもそれだけ高まり、死者の総数も増える。また、いずれは危険な変異株が生まれるかもしれませんから、感染者を減らす必要はある。だけど、そうそう急ぐ必要はなく、社会活動や経済活動に必要以上の犠牲を払うこともない。
現在の感染ルートの大きな部分は会食であり、特にアルコールが提供される会食の比率が多いとの報告もありますから、まずこの部分で自粛を徹底することが、感染拡大のポイントとなるでしょう。このための緊急事態宣言であるなら、これはやむを得ないし、オリンピックまで自粛する理由もない。何事も、メリハリの効いた対応が必要だと思いますよ。
無観客