大串博志氏の9/4付けBLOGOS記事「これから1ヶ月も、コロナ対策の『空白』で本当にいいのか」にコメントしました。
総裁選不出馬宣言。事実上の総理退任表明
少々事実誤認があるようです。菅氏が言うには、総裁選に出馬すると(コロナ対策という)総理の職務が果たせないため、出馬を断念した、ということですね。まあ、それがきれいごとであるとの批判はあり得るかもしれませんけど、本人の言い分を嘘と断定することも難しいでしょう。
もう一点は、任期まではきちんと職務を果たすといっているのだから、「総理大臣という重責を投げ出す」などという話ではないですよね。任期があるということは、その時点で次の総理を選びなおしましょう、という制度なのですから。
菅さんが元々総理に適任かどうか、最初から疑問視する人も多く、他に適任者がいないことから、人が育つまでのショートリリーフかとの見方もあったのですね。そして今回も、他に人がいない(党実力者のお眼鏡にかなう、ですね)ことから菅氏、という経過であったように思います。
問題は、この先に総選挙を控えており、選挙に勝てる体制を作る必要があったこと。あるいは、負けた場合のことも考えておかなくてはいけないこと。これらに関わる思惑が種々交錯した結果、このような現実に至っている様子。その背景にはいろいろな話はありますけど、何が主因か現時点では不明というしかありません。このようなごたごたは、人事には良くある話であり、面白おかしく語られる話題ではあるかもしれませんけど、あえて批判するような話でもないように思う次第です。
菅さんお疲れ