大串博志氏の9/10付けBLOGOS記事「ワクチン接種と行動制限の緩和」にコメントしました。
やるなら、きちんとした具体化が必要です。
不確実な段階でもやるのが良いか、やらない方が良いか、不確実なら確実になるまで議論をするのが良いか、という問題ですね。
このような問題に関する興味深い記述がアンディ・クラーク著「現れる存在/脳と身体と世界の再統合」にありまして、不確実な段階で行動することによって人は知識を深めているのだ、ということが語られております。
わかりやすい話として、ジグソーパズルの例が示されているのですが、これには思わず納得してしまうでしょう。つまり、はまるかはまらないかわからないピースを手にしたとき、それをよく観察してはまるかどうかを判断するよりも、さっさとはめてみたらよいということですね。
それがはまらなければ、また別のピースで試せばよいだけ。まずはやってみることが大事であるというのは、新しい試み全般に言えることです。スローガンで言えば「走りながら考えよう」ということですね。堀江さんも確か、そんなことを書いていた。世界を前に進めるためには、大事な考え方だと思います。
あたまの良い人が何一つ現実的なことができない、という問題が良くあるのですが、これは上のようなメカニズムによるのですね。特に、環境が大きく変化しているようなとき、すべてを考えてから手を打とうというのでは、何もできないのがあたりまえ。まずは、何かをやってみることです。
ワクチン頑張って