女性自身の9/22付けBLOGOS記事「麻生財務相 行動制限の効果に苦言も『無責任すぎる』と批判殺到」にコメントしました。
感染が拡大するか沈静化するかの鍵は、実効再生産数が1を上回るか下回るかという点だけなのですね。
で、何をすれば実効再生産数が低下するかといえば、人流、マスク着用(それもウレタンじゃない不織布マスク)、手洗い励行、カラオケ自粛、飲酒や会話を伴う会食の自粛、ワクチン接種率の上昇、感染による抗体の取得、ウイルスの感染力の強弱、等々が効いてくる。
この中で、多くの人々に何を訴えるかといえば、最近の状況下では、外出を控えるよう呼びかけることは大いに意味がある。なぜならば、繁華街や観光地に多数の人出が認められるから。人流削減の呼びかけに何らかの効果があって人出が減少していたならば、これも、今回の第五波の鎮静化に何がしかの効果があったはず。まあ、最も効果があったのは、ワクチン接種が進んだことだと思いますけどね。
いずれにしても、感染症の予防は、何かの決め手があって、それだけが効果があるというわけではなく、多くの因子が様々に効いてくるのですね。だから、効果のあることはしなくちゃいけない。
一番いけないことは、科学的根拠に基づく専門家の指示に、素人考えで冷笑的な態度を示したり、反抗したりして、これに従わないこと。このあたり、麻生氏もよくわかってはおられない様子です。
コメントがついております。
小松武
何らかの効果があったかもね~、無かったかもしれないけど。
…程度の施策で人生めちゃくちゃにされてる人がたくさんいる。
経済活動の自由を抑制することは憲法違反で人権蹂躙です。
人流と感染者数の関連性の科学的根拠は全く無いけどみんな守ってね、と言われたら麻生みたいなこと言いたくなりますよ。瀬尾 雄三
小松武 さん
> 何らかの効果があったかもね~、無かったかもしれないけど。 というようなあやふやな話ではありません。
感染症は、かつては神の天罰のように考えられていたこともあるのですが、コッホの結核菌の発見(1882年3月24日に発表、この日は世界結核デーとして記念されております)以来、病原菌が人から人へと移ることで感染するメカニズムがわかってきたのですね。
コロナはウイルスによりますが、感染機構はほぼ同様で、昨年の4月ごろには、飛沫感染の性質、粒径や飛散距離などもほぼ把握され、マスクの有効性や換気、距離を取ることの有効性も把握されている。
こうした知見に基づいて、様々な対策が練られているわけですから、科学的根拠がないというのは全くの誤解なのですね。麻生氏を含めて、己の無知を棚に上げて専門家をdisっているだけ。一般大衆がそうすることは大した害もないのですが、政治家やジャーナリストがそんなことをすれば、これは批判されても仕方ありません。
ワクチン頑張った