ABEMA TIMESの3/12付けBLOGOS記事「岸田総理、来年春予定の「原発処理水」放出に言及 風評被害対策を強調」にコメントしました。
トリチウムに関しては、分離不可能というおかしな常識がまかり通っているのですが、いくつもの分離技術が報告されており、それぞれに可能性が認められております。なかでも下記URL39頁の手法は、キュリオン社がテストして動作を確認しています。
参考:http://www.jspf.or.jp/Journal/PDF_JSPF/jspf2016_01/9201SPall.pdf
トリチウム水放出は長年にわたるわけですから、分離プロセスの研究開発も真剣に進め、いずれ放出せずに済ます可能性も追求すべきじゃないでしょうか。
研究の進め方を含め、このやり方には少々の疑問を禁じ得ません。
追加情報です。この問題について考えるとき、以下の二点は押さえておかなくてはいけません。
キュリオン社の技術については、トリチウム水タスクフォースの報告書で扱われており、「除去可能であることを実証した」としております。
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/tritium_tusk/pdf/160419_05.pdf
なぜこの技術を採用しなかったかという問題に関しては、「コストの問題」としているのですが、グリーンピースの報告書P18で、そのコストは原発に伴うコストではないかと、批判しております。
この問題に関するより詳しい解説は、本ブログの昔のエントリー「福島のトリチウム汚染水からのトリチウム分離」にご紹介しました。
汚染水、