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目先よりも大局をみるべき今

永江一石氏の6/17付けアゴラ記事「超円安で儲かる会社、やばい会社(商工リサーチの調査から)」へのコメントです。


民主党政権時代の超円高は、キャッシュをため込んでリタイアした人々にとって我が世の春だったのですが、現役層にとっては地獄。日本の輸出産業は採算が取れず、工場は海外に移転して国内の雇用が失われたのですね。

今回の円安がさらに進めば、再び工場が国内に戻ってくる。もちろんそれにはタイムラグがあるし、一旦出て行った工場が戻るには、それなりの有利さの幅が要求されますが。

ジャパンアズナンバーワンといわれていた1979年ごろのドル円は200-250円付近、それがプラザ合意以降で150円を割り、100円前後の水準で推移しております。日本は過大評価されてきたのですね。それは、愉快なことかもしれないけれど、日本経済には確実にダメージを与えてきた。その結果が失われた30年であるわけです。

たしかに1979年ごろの日本の産業は世界をリードしていた。でも今は、情報化に出遅れ、日本の実力は相当に下がっている。ならば為替も200円付近が妥当なはず。ここは我慢しなくてはいけない局面ではないでしょうか。


以下、ブログ限定です。ドル円の長期チャートを付けておきます。今回から、日銀の「主要時系列統計データ表」に基づき、私が作図しました。数値は月末の終値です。

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