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コストプッシュ型インフレ、退治するのは誰?

中村仁氏の6/20付けアゴラ記事「『黒田日銀総裁会見』で新聞社説はみな惨敗」へのコメントです。


黒田総裁は記者会見で「現在の物価上昇は資源高によるコストプッシュ型のインフレだ。われわれが目指す物価上昇と異なる」と説明しています。

これ、大事なポイントなのですけどね。つまり、需要が多くてインフレになるなら、金利を上げればお金を使わなくなりますから、インフレが収まる。だけど、コストプッシュだと日銀に打てる手はない。それを日銀に何とかしろというから、黒田さんもくどくどいうしかなくなってしまう。

コストプッシュ型のインフレといえば、半世紀ほど前にオイルショックというものがあったのですね。当時の日本は元気が良かった。「千載一遇のチャンスだ」などと社内にはっぱをかけた商社マンがいて、日本中からバッシングを浴びまくっておりました。

今の日本、このような元気のある人がいない。元気な人を寄ってたかって潰してしまったのが今の日本じゃないですか? 

それを見て国民のイライラが高まり、元気のよい奴が出てくると、それっとばかりに叩きまくる。まあ、そんなオチじゃないかな?


以下6/21に追記しました。

オイルショックは、産油国(OPEC)が原油価格を上げたために発生し、世界中で物価が上昇しました。これ、たしかに非産油国にとっては困ったことであったのですが、結果的にこのオイルショックが日本の産業を世界のトップに押し上げたのですね。

と、言いますのは、エネルギー資源のない日本にできることは省エネルギーに徹することだけ。様々な産業で省エネルギーが進み、特に自動車の燃費は大きく改善した。自動車に関しては、当時深刻化していた大気汚染の問題にもいち早く手を打ち、これらが奏功して米国への輸出が急速に拡大したのですね。

まあ、この急激な輸出増が、米国の自動車産業に大きなダメージを与え、日米貿易戦争とも呼ばれる政治問題となってしまったのですが、我が国の工業技術が世界のトップレベルになったことは間違いのない事実であったのですね。

ちなみに、上に書いた「千載一遇のチャンス」は、便乗値上げのチャンスということで、あまり褒められたことではないのですが、元気のよい人たちが多かったこともまた事実で、それが難局を乗り越えるエネルギーになったのですね。

オイルショック当時の状況は、なんとなく、今日の問題に似ているように思われます。まずエネルギー資源の問題が火を噴いている。また、地球温暖化という問題もあり、これがエネルギー資源の問題を深刻化してしまっているのですね。

これに対して打つ手がないかといえば、そうではない。省エネルギーに関しては、超電導という技術がかなりのレベルまで来ている。この早期実用化と幅広い産業分野への拡大が望まれるのですね。また、エネルギーに関しては、近いところでは自然エネルギー、少し(10年ほど)先には核融合があり、これらを使いこなさなくてはいけない。このためには、エネルギーの貯蔵技術も必要になります。

こうしたことを、我が国が世界に先駆けて実用化することができれば、その先の日本経済は、世界的に見ても極めて強いポジションが得られる。それができるかできないか、その分岐点が今という時代だと思いますよ。

ここは、目先の欲望にとらわれて先を見失わないよう、よく考えて決断していくことが大事だと思います。まあ、今の政治家、マスコミ、評論家に、これができるかどうか、相当に難しそうな感じもするのですが、、、

1 thought on “コストプッシュ型インフレ、退治するのは誰?

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