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温暖化の議論は機構ベースで

杉山大志氏の7/24付けアゴラ記事「熱波で暑いのは地球ではなく先進国だけ」へのコメントです。


この熱波を「地球全体が暑くなった」というような報道の仕方は、あまり見かけないように思いますが。この問題、日本でも電力不足との関係で、エアコンの消費電力が問題になったりしそうなのですが、もっと深刻なのがヨーロッパで、特に例年涼しいところは冷房設備がない住居も多い。そこが熱波に襲われると、熱中症の恐れも出てくるのではないでしょうか。

温暖化の問題に関しては、メカニズムというアプローチと、気温という結果サイドのアプローチがあり、温暖化を懸念する人は前者の立場から、温暖化を否定する人は後者の立場から考えるケースが多いように見受けられます。

温暖化の問題は、その深刻化は未来に生じると考えらえるわけですから、現在の結果ベースでの議論には限界があり、これを否定する場合もメカニズム側からの否定が必要であるように思われます。

普通に考えても、炭酸ガスが増加すれば海洋がこれを吸収するだろうし、雨量が増加すれば砂漠地帯も緑化するだろうし、寒い地帯も温暖化すれば植物の生育もよくなる。これらの結果は、炭酸ガスの増加と相まって光合成が盛んになることも考えられるわけで、温暖化を抑制する因子も山のようにあるわけですね。

温暖化の防止には多大のコストが伴いますので、このあたりを含めた、きちんとした議論が必要なのであるように、私には思われます。

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