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正邪の境界を狙う知恵

黒坂岳央氏の7/27付けアゴラ記事「日本人YouTuberはGoogleの働きアリ?」へのコメントです。


もう1つの理由に日本人のグローバル競争への意識があまり強くないという点もあると思う。日本は国内マーケットが大きく、日本人を向いてビジネスをするだけで十分利益が出せる状況がずっと続いてきた。そのため、商品やサービスは日本人志向に特化したガラパゴスになりがちだ。英語力や異文化理解力のある人が多くないという人材の課題もある。

たしかにそういう一面はあります。ハイリスクな新しい分野に出るよりも、ど真ん中を狙った、安全第一のビジネスを選択しがちなのですね。でも、情報革命などという時に、安全第一だけではだめ。優秀なピッチャーがストライクゾーンぎりぎりを攻めるように、技術の限界と、社会的規制、司法判断の境界を見極めたビジネス展開が必要になる。

我が国でも、これにチャレンジしようとした人たちはおられました。ニッポン放送の株買い占めからメディア業界を狙った堀江氏はその代表だし、ファイル交換ソフトWinnyを開発した金子氏などは、新しいチャレンジをつぶされてしまった。これは、社会サイドがもう少し許容して育てる姿勢が必要であったように私には思われます。

その他、必ずしも失敗とは言えないチャレンジにひろゆき氏の2チャンネルがあり、こちらは一定の地歩を築いております。まあ、AKBも似たようなところがあり、ソニーミュージックをして「逃した魚は大きかった」と言わしめています。これ、方向性はちょっと違うし、危ない雰囲気も多々あったのですが、、、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%83%E6%9C%A8%E5%9D%8246

結局のところ、我が国の主なプレーヤー、大手企業や政府・官庁、マスメディア関係者が情報技術の何たるかをよく理解していなかったし、その未来も見通せていなかった。ここが、若い技術者主体で事業展開が可能となった米国西海岸とちょっと違うところだったのでしょう。ここは、反省すべき点だし、次の一歩を踏み出す際には留意すべきところであると言えるでしょう。

1 thoughts on “正邪の境界を狙う知恵

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