野口和彦氏の7/31付けアゴラ記事「ロシア・ウクライナ戦争の言説と国際政治研究」へのコメントです。
ロシアは緒戦で電撃的に首都キーウを陥落させようとしましたが、みじめな失敗に終わりました。
これがプーチンの失策ですね。で、すぐにプランBを発動させて短期間で終戦に持ち込めばよかったものの、ずるずると長期化させてしまった。これがプーチンの大失策であるわけです。
米国のウクライナに対する軍事援助額が群を抜いて巨大であるということは、裏に米国の何らかの思惑がある可能性が高いように、私には思われます。つまり、単にウクライナがロシアに勝てばよいという以上の思惑が米国にはあるのではないかということですね。
たしかにロシアはGDPでは韓国程度の小国ですが、こと核兵器に関する限りでは米国と肩を並べる、二大超大国なのですね。米国にしてみれば、ロシアを核放棄まで追い込めばベストですが、ロシアの核武装を他の諸国並み、つまりは現在の1/10程度に縮小させることができれば、戦略的意味合いは大きい。
プーチンの大失策の結果、米国に千載一遇の機会が舞い込んだ。ロシアを軍事的経済的に破綻させて、ウクライナへの賠償義務まで負わせることができれば、資金援助と引き換えに核放棄を迫るという交渉も現実味を増す。米国の狙っているところがそうであるならば、これは人類世界にとっても有益なことであると思います。日本も大いに後押しをしたらよいのではないでしょうか。
返信がついております。
岩崎 徹也
ロシアの核兵器は実質中国の管理下に入る可能性があるのでは。瀬尾 雄三
岩崎 徹也 さんロシアの核兵器がどう流れるかは、今後の交渉次第でしょうが、中国の核武装が今後量的拡大する可能性は大いにありますね。
現在の世界の核兵器保有量は、米国とロシアが桁違いに多く、総数で5000、6000といった数となっています。その他の国は、中国を含めて数百発ですから、ロシアの核がその他並みに減少すれば、核戦争のリスクは格段に低下するというものです。 参考:https://hiroshimaforpeace.com/nuclearweapon2021/
ロシアが核兵器を使う機会なく、破綻に向かうなら、中国も同じ轍を踏まないようにしようと考えるのではないでしょうか。まあ、もっとうまくやる、などと考えるかもしれませんから、このあたりは何とも言えないのですが。
ウクライナがんばってね