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米景気後退、心配ご無用です

アゴラ編集部の9/25付けアゴラ記事「アメリカ景気後退の懸念:NYダウ3万ドル割れ、原油・半導体も急減速」へのコメントです。


何か、大変なことが起こったような書き方ですけど、FRBが急速に金利を引き上げたことによる、当然の結果なのではないですか?

普通に、金利を上げれば景気は冷える、株価は下がる。その反面、物価は下がり、インフレ懸念がおさまる。

米国金利が上がればドル高になり、相対的に、他国通貨は下落する。ドル資金が米国に還流してしまいますから、ドル資金が必要な国は利上げするしかありません。

日本は、さしあたり外貨は十分にありますから、世界から資金を集める必要はない。円安が進んで過度のインフレになることには注意が必要ですが、円安は同時に景気を底上げして給与も増やしますから、このバランスがうまく保たれるようにコントロールすることです。

日本経済には、今のところ適温だし、米国FRBにしてみても、注意は必要だけど思惑通りに動いている、といったところではないでしょうか。


以下、9/25の追記です。

自己フォローです。パウエル氏のオペレーションには、批判の声もありますね。https://finance.yahoo.com/m/454bdea5-237c-3bf6-9b99-4cbb7e083396/wharton%E2%80%99s-jeremy-siegel.html

結局のところ、インフレの兆候が表れた昨年の段階で手を打つべきであったこと、今回の利上げがきつすぎた、ということです。

利上げとその反応は、サーボシステムなどの、制御系の応答と同じ数理モデルがあてはまりそうです。つまり、システムに遅れがあるとき、あまり高いゲインにするとオーバーシュートや振動が生じてしまうのですね。そして、センサーの感度が低いと、やはりサーボ系は不安定になる。同じことが米国の金融市場でも起こってしまった様子です。

まったく、老子の「治大国、若烹小鮮」(たいこくをおさむるは、しょうせんをにるがごとし:大きな国を統治するには、小魚を煮るように、つつき廻さずに煮ることだ)をよくよく覚えておかなくてはいけません。

1 thought on “米景気後退、心配ご無用です

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