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長い目で見れば、円安も妥当

アゴラ編集部の10/13付けアゴラ記事「円相場1ドル=147円台に迫る:介入前の安値を抜け円安が進む」へのコメントです。


長い目で見れば、驚くほどのこともありません。プラザ合意の前は、1ドル200-250円のレンジ。そこからドルを半値に下げてしまって30年。以来日本の失われた年月が続いています。結局のところ、かつて円が強すぎたのは確かかもしれないけれど、30年も強いままであるわけがない。

そもそも、米国自動車企業の苦境を日本のせいにされたわけだけど、円高になって年月を経た2009年にはGMが破綻。結局、米自動車メーカの苦境は、自分たちの放漫経営のなせるわざだったのですね。

米国の景気は回復したけれど、これは円高で米国輸出産業の競争力が高まったわけでも何でもない。GAFAに代表される情報産業がそれぞれの技術力で頑張った結果なのですね。

円高で直接利益を上げたのは、米国の産業ではなくて、中国や東南アジアでした。特に中国がこの30年間に力を付けた結果が米中の緊張を招く。こんなことなら日本にやらせておいた方がナンボかマシ、普通そう考えますよねえ。

この読みが正しければ、さすがに1ドル200円以上はあっても瞬時だと思いますが、1ドル150-200円のゾーンが落ち着きどころとなるのではないでしょうか。まあ、もうすでにその寸前ですから、そろそろこの騒ぎもおしまい。あとは、日本の産業を再び勃興させるだけです。


ご参考までに、貿易収支とドル円の長期チャートをおいておきます。

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