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官庁の生産性向上で国力増強を

倉沢良弦氏の10/19付けアゴラ記事「岸田総理と宮沢洋一自民党税調会長の無能ぶり」へのコメントです。


ここでは、今の所、日本は金融緩和策を維持しながら、財政出動をして景気浮揚を行うしかないことだけを指摘しておく。
その意味で、この円安基調を大いに利用していく政策を打ち出す必要があるに関わらず、宮沢洋一のごときは「防衛費を上げたかったら、増税させろ」と言っているのだ。頭が悪いと言うか、言うタイミングを見失った暴論と言わねばならない。

全くです。この先、日本の産業を勃興させ、日本国民の所得を増していかなくてはいけないときに、法人税の増税など、悪手中の悪手です。

一方で我が国には、未開発の宝の山がある。ホワイトカラーの生産性が先進国では最低、ほとんど一桁下なのですね。これを先進国並みに高めれば、事務職の生みだす価値は一桁上がる。同じアウトプットでよいならば、人件費が一桁減ることになります。官庁業務は、大部分がホワイトカラーですから、ここに応用すれば、その効果は絶大です。

どうすればホワイトカラーの生産性が上がるかもわかっている。1990年代の情報革命の際、業務プロセスを一から見直し、情報機器を応用してこれを合理化する、ビジネスプロセスリエンジニアリングという手法が世界の先進国で導入された。しかし、我が国では、この導入がほとんどなされていない。

1990年代は、バブル崩壊の時代で、事務職は余っていたし、新しい業務も登場しなかった。でも今は違う。これから日本の産業を拡大すべき時期に少子高齢化で働き手が減少する。ここは、日本人の生産性を高めるしかない。それで政府予算にも余裕が出るというなら、これこそまさにしなくちゃいけない一手、じゃないですか?

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