コンテンツへスキップ

多少のインフレが正常なのだが

アゴラ編集部の10/21付けアゴラ記事「31年ぶりインフレ3%が庶民を直撃:黒田日銀は持ちこたえられるのか」へのコメントです。


景気が過熱して国内消費が増えた結果としての物価上昇であるなら、金利を引き上げて景気を冷やせば、物価上昇が止まる。これは一つの教科書的対応ですけど、それほど日本の景気は良かったのでしょうか?

この物価高は、ロシアのウクライナ侵攻によりエネルギー価格が上昇したことが一つの要因で、これに金利引き上げで対応したら、日本経済を破壊するだけの話です。

円安で輸入品の価格が上昇した結果、貿易収支が赤字になった、などという寝ぼけた話もあるのですが、貿易収支の赤字は円安の原因であり、円安が貿易収支の赤字を抑制するのですね。現在の円安の直接の原因は日米の金利差ですが、日本の経済力低下も、その背景にはあるのですね。

では何をすればよいかといえば、話は単純。諸悪の根源は、1985年のプラザ合意による、極端な『円高』。その結果、おかしなバブルが発生し、すぐに崩壊し、その後は失われた30年が続いている。だから、為替のレベルを円安に戻すしか、解決策はありません。

民主党政権がさらなる円高に導いて産業の空洞化を招いてしまったことは痛恨の極みなのですが、少々過激な円安まで行けば工場もまた国内に戻ってくる。そこで頑張って、我が国の産業を勃興し、給与水準を上げる。日本人の救いの道は、ここにしかありません。


10/22(9:50)追記。これはちょっと残しておきましょう。152円付近での為替介入前後のチャートです。

これをどう読むかですけど、最初の下げは弱気筋の買い戻しで、その後売り方が優勢になったタイミングで、日銀が一気の円買いに出た、というところが正解じゃないかな? 10/22に入ってから生じた二回の下げが売り方の損切りだとすると、売り方、めちゃくちゃ踏まれたことになります。大丈夫でしょうか。

1 thoughts on “多少のインフレが正常なのだが

コメントは停止中です。