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核融合という第三の道が正解

増田悦佐氏の11/18付けアゴラ記事「飢餓と疫病を惹き起こす世界政府が誕生する:『人類9割削減計画』」へのコメントです。


温暖化の問題を考える人たちは、化石燃料と再生可能エネルギーの二つだけを考えがちなのですが、実はもう一つ、核エネルギーという解もあるのですね。

核エネルギーは、これまでの原発で使われている核分裂反応の他に、核融合というアプローチもあり、後者は暴走の危険もなく、放射性廃棄物もほとんど出ないのですね。核融合の開発は、国際協力下で進められているITER(イーター)が2050年の実用化を目指しているほか、世界各地のスタートアップが2030年代の実用化を目指しております。

問題は、ITERが計画しているDT反応は、福島で問題となっておりますトリチウムを扱うことと、高速中性子が炉壁に衝突することによる問題が指摘されておりますが、スタートアップで検討されている反応には、トリチウムを扱わず、中性子も出さない反応(例えばホウ素11とプロトンを核融合させてアルファ粒子3つを作る反応など)も検討されており、こうしたものを利用すれば、安全性も高く、炭酸ガスも出ない理想的なエネルギー源となります。

こういった技術が、遅くとも2050年ごろには出てくるとなりますと、今日問題になっている温暖化に関しては、さほど心配することもない。核融合の技術開発をきちんと進めればよいことになるのですが、一度思い込んでしまうと、なかなか軌道修正が難しい。人間の性(さが)にも困ったものです。

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