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日本という国の最大の弱点

黒坂岳央氏の12/5付けアゴラ記事「日本という国の最大の弱点とは?」へのコメントです。


日本のどこに問題があるかを知りたければ、今年の5月末に経済産業省が発表した「未来人材ビジョン」を見れば一発です。これ、未来の夢のある話と誤解しそうな表題ですけど、内容は、日本がダメダメだという現実を突きつけるもの。一応の改善提案はなされているのですが、これがすんなりとできるかどうかを考えますと、相当に難しそうです。「絶望的」といった方が良いかな? https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mirai_jinzai/pdf/20220531_1.pdf

かいつまんで申しますと、我が国の社員は、現職を勤め続けたいとも思わないけど、転職しようとも思わなければ、起業する気もない。企業は人材育成に投資をせず、自己啓発する社員の割合も少ない。こういう事実が、国際比較の中に明瞭に表れております。そしてその理由は、固定的な雇用環境にある、というわけです。

ニーズの高まる人材の種類の日米比較がなされていますけど、日米ともに、ハイスキルの人材とローレベルの人材のニーズが高まり、ミドルクラス人材のニーズが減少している。そして日米での大きな違いが、ハイスキル人材の内の「管理職」で、米国でニーズが高まっているのに対して、我が国の管理職は、あまり求められていないのですね。

何のことはない、日本の「管理職」って、つまりは働かないおじさんがその代表的な存在と思われているのではないでしょうか。少なくとも、余剰な中高年社員が「管理職」なるクラスに入れられているというのでしょう。

こういうのがあるから、そしてどこの会社も似たようなものだと思うから、若い人も勉強する気にならない。この現実をまず変えていかなくちゃいけません。つまりは、雇用制度改革からやらなくちゃいけないということ。もちろん、官庁だって例外ではないこと、あたり前の話です。


そういえば、ねぎま!1期12時間目の表題は「Aut disce aut discede(アウト・ディッシェ・アウト・ディッシェデ:学ぶか、去るか)」でした。

元のラテン語が韻を踏んでおりますので、日本語訳も韻を踏みたいところ。「学ばザル者はサル」くらいかな?

1 thoughts on “日本という国の最大の弱点

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