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敵は本能寺、廃パネルじゃない

室中善博氏の12/6付けアゴラ記事「再生可能エネルギーのリサイクル問題、ドイツの現状」へのコメントです。


工業製品に含まれる有害物に関しては、太陽光パネルがどうのこうのという問題ではなく、一般的な有害物規制の一環として対応すべき問題でしょう。

かなり以前から、ヨーロッパに輸出する電子機器などはRoHS規制と呼ばれる有害物質を含まないことが要請されております。これは、ここで言われている、カドミウムや鉛などが規制対象になっているのですね。このため、はんだなども、鉛を使わないものへと切り替えがおこなわれ、その品質管理が問題になったりしております。

日本は、この手の規制が後手に回っている。だから、中国から有害な製品を売り込まれても文句が付けられない。まずやるべきことは、国内での有害物規制じゃないでしょうか。そりゃ日本メーカにも大変だけど、結局汚染されるのは日本の国土で、病気になるのは日本人なのですから、やらないという道はないのですね。

あと、シリコン、ですけど、これは豊富にある素材で、さほどの毒性もない。土や砂の中にも大量に含まれている物質です。有害物さえ除去しておけば、砕いて埋め立てに使っても、大きな問題はないと思いますよ。

結局のところこの問題は、廃ソーラパネルの問題というよりは、ヨーロッパで禁止されている有害物を含む製品が日本で販売されている、という問題なのですね。敵は本能寺、です。

2 thoughts on “敵は本能寺、廃パネルじゃない

  1. mitsunori(mi.mino)

    製造のほうが問題が大きいですよ。
    今対応工パネルは8割が中国でそのうちの6割がウイグルで作られているそうです。
    ウイグルの問題は当然ご存じでしょうが、人権侵害に関係します。
    つまり太陽光発電パネルを中国から購入した場合、高い確率で人権侵害に加担したと判断されます。

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