池田信夫氏の1/2付けアゴラ記事「『消費税率100%の世界』は今ここにある」へのコメントです。
借金帳消しは、江戸時代なら徳政令なのですが、今日では、こんな狂骨な手は打てない。でも、現代社会でも全く手がないわけではない。それが、インフレ政策なのですね。
物価上昇率10%となりますと少々行き過ぎですが、5%程度なら過去に普通にあったこと。2%などとケチなことを言わず、5%のインフレを目指すというのが一つの目標になりそうです。
最近発表された日本人の個人金融資産は2,000兆円、その半分が現預金で運用されている。1,000兆円の資産が年間5%価値を失えば、これはちょうど50兆円に相当するのですね。金利を上げたらチャラになってしまいますから、金利を上げずに物価だけ上げる、これが肝です。
実際のコントロールは、非常に難しそうですが、2022年の秋口の状況がまさにこれであり、このような状況が保たれるよう注意深くコントロールすれば、マイルドな形で金融資産を吸い上げることができそうです。
ちなみに、1,000兆円は個人の持ち分ですが、その他に、多くの企業が円資金を豚積みしておりますから、これらのすべてから、幅広く、少しずつ吸い上げる形が好ましい。現預金を積み上げている個人、企業は、さほど困っているわけではなく、痛みの少ない形で、すべての問題が解決できる。岸田名宰相と呼ばれることになるのではないかな?
国民負担率50%は徳川時代と同じ。