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打てる手数(自由度)の重要性

黒坂岳央氏の1/21付けアゴラ記事「人生『も』バックアップを取っておこう」へのコメントです。


ここでいう「バックアップ」、最近の言葉では「プランB」ですね。同じようなことは、山本五十六氏も考えていたといわれます。つまり、作戦は三つ考えておかなくてはいけない。予想通りいった場合と、予想以上に行った場合、そしてうまくいかなかった場合というのですね。だけど、この考えは実行には移されなかったのですね。

最近のコンピュータチェスや将棋は、強くなりすぎてしまったのですが、お遊びで組むこのようなプログラムはなかなか面白い。つまり、コンピュータがへぼですから、教え甲斐があるというものです。で、最後まで読み切ることはできませんからあるところで先読みを打ち切る。その時、盤面を見て形勢を判断しなくちゃいけない。コンピュータですから、数値化しなくちゃいけないのですね。

この時おもしろいのは、打てる手の数が有利不利に効いてくるということです。いろいろな手が打てるなら、それなりに勝てるチャンスも多い。逆に打てる手が限られたらじり貧になる可能性が高い。

人生も似たようなもので、先が読めないならば、打てる手をなるべくたくさん確保しておかなくてはいけない。大企業の正社員になったからといって、定年まで勤めあげて年金で悠々自適、などという人生が送れるなどと考えちゃいけない。この先の社会、何が起こるかわからないのですね。

となれば、どう転んでもどうにかなる人生を考えなくちゃいけない。このエントリーでいう「バックアップ」ですけど、普通の言葉で言えば、打てる手の数を常にたくさんキープしておくこと、未来の自由度を確保しておくことが肝要、ということです。具体的には、転職なり起業なりができる体制を整えておくこと。資格を取ったり、業界で名を売ったり、交友関係を大事にするなり、お金をためておくなり、準備万端、怠ってはいけない、というわけです。

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