中村仁氏の2/23付けアゴラ記事「『安倍晋三回顧録』で語らなかった日本経済の国際的地位の下落」へのコメントです。
突っ込みどころ満載ですけど、大事な点だけ指摘しておきます。
安倍氏の財務省嫌いは徹底しています。「かれらは省益のために政権を倒すことも辞さない」、「財政再建のためなら国が滅びても構わない」と。
これは、民主党政権時代に対する反省からではないかと思いますよ。リーマンショック以来、欧米が大規模金融緩和に踏み切ったにもかかわらず、ひとり我が国は、手を打たない。その結果、極端な円高に至り、国内輸出産業に大打撃を与え、工場の海外逃避を招いたのですね。
民主党政権時代の財政政策は、まさに「国が滅びても構わない」やり方でした。これがあるから、アベノミクスが輝いたのですね。
ちなみに、ドル建てGDPは、円高になれば増大し、円安になれば減少する。円換算でほとんど変化なくてもそうなります。なにぶん、「ドル建て」なのですから、ドル円の交換比率が変わればドルで見た見かけのGDPは増えるのですね。でも、国内産業の衰退という形で日本経済にダメージを与える。そこまで考えなくてはいけません。
減税！