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効果は絶大「コロナ抑え込み」

永江一石氏の3/29付けアゴラ記事「コロナ抑え込みに成功したと専門家に絶賛されていた国々は結局どうなったか」へのコメントです。


無茶苦茶ですね。

2021年の高齢化率(65歳以上人口比率)は、日本の27.79%に対して、インドは6.80%、フィリピンは5.33%と1/5ほどしかないのですね。それでオーダー的に似たような数字であるということは、数少ない高齢者の致死率は相当に高かったのではないかと推察されます。まあ、ザックリ5倍、といったところでしょうか。

もう一つこの比較のアンフェアなところは、いわゆる先進国の数字に触れていない点なのですね。3/10の厚労省データでは、同じく百万人あたりの累積死者数で、米国は3,435人、英国3,322人、フランス2,481人、ドイツ2,041人と、絶賛された国々の5倍前後の値となっております。

これらをまとめれば、絶賛された国々の死者数は、先進各国よりもはるかに少なく、強い抑え込みは高い効果を発揮したと言えますし、死亡者比率の低いインド、フィリピンは、高齢化率の低いことがその原因と考えられ、高齢化率で割り返せば、こちらも絶賛された国々の5倍程度の死者数となる。

結論は見えてますね。強い抑え込みは死者数を1/5程度に低下する効果があった、ということです。簡単な算数でしょ。


返信がついております。

岩崎 徹也

永江さんは日本から見た感染者の話を主としているのですから、先進国の死者を持ち出すのもアンフェアかと。感染者で見ると、英国36万1939人、米国30万2752人を上回り、フランス59万6818人、ドイツ45万8917人、イタリア43万4206人というトップグループに入ります。

また、感染率・致死率は高齢化率だけではなく、衛生医療体制や「HLA-A24」等の免疫力に関する遺伝子上の問題にもかかわるのであり、「高齢化率で割り返せば」という発想は雑すぎるのではないですか。アフリカは、100万人当たり感染者9155人、死者181人と非常に少ない。 感染者の少なさは高齢化率では説明できないでしょう。


瀬尾 雄三

岩崎 徹也さん

> 永江さんは日本から見た感染者の話を主としているのですから、先進国の死者を持ち出すのもアンフェアかと。

結局の話、日本もかなり良く抑え込んでいたというだけのことでしょう。これは、政府が強制しなくても、まじめな国民性ゆえに、抑え込みに成功したということですね。

そもそも永江氏の次の文章を見れば、岩崎さんのご主張は外していることがわかるでしょう。

> 断固とした鎖国やロックダウンをして初期感染をした国より、適当な日本や、さらにもっと適当な国の方が被害が少なくて済んだ。または明確な差が出なかった。

厳密な比較をするなら、岩崎さんの言われるように、各国の年齢別人口構成や検査体制なども比較しなければいけないわけですが、永江説が大きく外していることを示す目的には、この程度の粗い見積もりでも充分ではないでしょうか。


北綾瀬三郎

なぜか、岩崎さんのほうに知性を感じますね。なぜなんだろう。


瀬尾 雄三

北綾瀬三郎さん(現:綾瀬川はるかさん、元:加藤洋行さん)

> なぜか、岩崎さんのほうに知性を感じますね。なぜなんだろう。

正直な感想だと思います。

人は自らに都合のよい言葉に高い価値を見出すのですね。

「耳の痛い話」をググると、一つ賢くなれるかもしれません。

1 thoughts on “効果は絶大「コロナ抑え込み」

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