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AIの目指す処はヒトの知能の上

津上俊哉氏の4/17付けアゴラ記事「人工知能(AI)よ何処へ行く?」へのコメントです。


AIが成長するために「学習する」データが、ヒトが過去に生んだデータの域を超えないなら、「人智を超える」日は遠いのかもしれない。過去にデータの無い、例えば「万有引力の発見」とか「相対性理論の考案」とかをAIがやってしまうイメージは、今は未だ無い。

カーツワイルが「ポストヒューマン誕生」で主張するシンギュラリティは、ヒトの脳を「リバースエンジニアリング」して、同じものを電子的に再現したAIは、ヒトと異なる部分はニューロンの数だけであり、半導体集積度の進歩をみれば2045年にAIはヒトの知性を上回る、ということなのですね。

ヒトの脳に超自然的要素が作用していない以上、問題はデバイスの数で片付くわけで、それ以上の要素は関係ない。ヒトがアインシュタインを生み出すならば、アインシュタインを上回る天才AIだって作り出すことができることになります。

これに必要なのはデバイスの数であり、集積度の上昇や、量子コンピュータのような新しいデバイスの開発がこれを可能とする。その他の難しい理屈はいらないのですね。

まあ、その時代はだいぶ先ですから、いまじたばたする必要はありませんけど、こういう時代は必ず来る。人類は、そんな未来に備えておかなくてはいけません。

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