篠田英朗氏の5/1付けアゴラ記事「G7は価値の共同体:グローバル・サウスとは何か?」へのコメントです。
G7の自己定義は、すでに価値観の重視のほうに移ってきている。つまり「法の支配、民主主義、人権」などの基本的価値観を共有する諸国の地域横断的なフォーラムとしてのG7が、構成諸国自らによるG7の定義である。
このG7の定義に、わが日本は含まれるのでしょうか。諸外国の要人も、礼儀というものをわきまえておりますから、面と向かって言ったりはしないでしょうけど、国際的な常識では、我が国はこの定義から外れかかっている。これが現状でしょう。
アゴラのコメント欄にも何回か書きましたけど、報道の自由度ランキングで日本は71位。全然先進国じゃあありません。しかも悪いことに、これが政府の規制によるものではなく、マスメディア自らによる。ジャーナリストの自覚が全然ない。これが大問題です。https://eleminist.com/article/2111
もう一つには警察、検察の公正さに疑問が投げかけられている。魚住昭著「官僚とメディア」に詳しいのですが、三井環氏への対応を見ますと、我が国の検察の公正さに疑問を抱かざるを得ません。検察首脳と朝日新聞記者らのかけマージャンなどという事件もありましたし、最近映画で話題になりましたWinnyの問題も、じつは警察の裏金問題だった可能性もあるのですね。https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/74420
今の世の中、力で抑えてなんとかなるというものでもありません。それで済むと思うなら、北朝鮮だって何とかなっている。真に先進国、否「『法の支配、民主主義、人権』などの基本的価値観を共有する諸国」の一員であらんとするなら、このあたりの問題にきちんと片を付けなくてはいけません。頭を隠して自分に見えなければ大丈夫と考えるのは、ダチョウだけにしたいものです。
とらいだー