野口和彦氏の6/2付けアゴラ記事「ウクライナ軍の『反転攻勢』は、どのくらい成功する見込みがあるのか」へのコメントです。
ロシアという国家が再起不能になるまで軍事的に叩きのめすというところまでは、いくらウクライナが強気でも、狙ってはいないと思いますよ。
現在の戦略は、ロシア側に厭戦気分を盛り上げること、ロシアサイドでプーチン排除の動きに至るように持っていくことが基本でしょう。この戦略は、さしあたり、ワグネルとロシア軍との間に亀裂を作るところまでは成功している。
次に必要なことは、モスクワ市民の厭戦気分で、モスクワに対するドローン攻撃はその一つであるように思われます。ロシアサイドでこれを「テロだ」というのは、さすがのロシア人もおかしいと感じているのではないでしょうか。なにぶん、ロシアサイドでも、ウクライナに対して、さんざんやっているわけですから。
まあ、このドローンのもう一つの狙いがプーチンへの直接攻撃であっただろうことは、伝えられた映像の爆発力(地下掩蔽豪破壊能力)から推察されるというもの。まあこの攻撃が成功する確率は極めて低いですけれど、肝を冷やす効果はある。
この先もウクライナの作戦としては、ロシアの兵力を削り取る軍事作戦を展開する一方で、モスクワ中枢部への攻撃を続行することではないかな? 「ロシア革命」などという話がこの時点で出ておりますが、そういった落としどころを、ゼレンスキーさんは狙っているのではないか、と思いますよ。
ウクライナが自らの領地を取り戻すのを道徳とか言っちゃう著者さんかあ。
人殺しが捕まえるのも道徳とか言っちゃいそうだね。