鈴村泰氏の6/22付けアゴラ記事「マイナ保険証の誤登録問題の本質はヒューマンエラーではない」へのコメントです。
台湾のデジタル担当大臣オードリー・タン氏のように、ICTに精通し、現場の人の声に謙虚に耳を傾け、俯瞰的に物事を見られる人物に十分な権限を与えてこなかったことを、日本政府は猛省するべきです。
この一言に尽きますが、必要な人材はオードリー・タン氏のような天才的人物には限定されず、大規模な情報システム開発に通じた技術者であれば、ここまでひどいことにはなっていないと思われます。
これは、「高次のヒューマンエラー」と呼ぶべき問題で、キーパンチャレベルのエラーではなく、システム開発の方向性を定める高いレベルの担当者のエラーでしょう。さらに悪いことには、間違いをしでかした人物がそのことに気付いていない。大規模な情報システム開発に必要な知識・能力に、自分自身が欠けていることにすら気づいていないのではないでしょうか。
このエントリーに書かれている問題は、システムの対象としているビジネスプロセスの解析を十分に行っていないことに起因しております。これは、システム開発に先立って、まず行うべき点で、それをしないものだから、恐ろしいばかりの非効率さが生まれるし、間違いの入り込む余地もそれだけ多くなる。
どうせ税金だから、などと考えていると、己の無能さを世界中に晒すことになる。大規模システム開発やBPRをこなせる技術者とその集団は、今の日本にだってないわけではない。先ずはそういう人たちに相談することです。過ちを正すに、遅すぎることはありません。
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Yuichi Ikeda
何をやっているかはよく知りませんが昔から政府CIO補佐官などの制度もあり、民間の調査会社にも相当な予算をかけて有識者の知恵を借りているはずです。しかし、問題はかなり構造的問題なので人を集めただけでは簡単にはいかないかもしれません。年金問題でもそうでしたが、徹底的に妨害してやろうという徒党勢力に手を組まれるとあらゆるところに目に見えない障壁ができて、有能な人間は阻まれます。早い話が、早速、立憲共産など万年野党はこのマスコミども扇動の混乱に乗じて、選挙劣勢を挽回するため、あらゆる妨害をしかけてくるはずです。そして、それは外野からだけでなく、各官庁の内部にも巣くうっている勢力とも連携するので内部では味方と見えて実は敵ということも起こっているでしょう。多分、この構造は外から見ているだけでは洞察できないと思われます。これが、見方によってはシステムの開発会社や調査会社、シンクタンクなどが群がって食い物にしているとも見えるでしょうが、それは企業が利益を目指してる以上、仕方ないことで、根本的原因はこの妨害勢力であり、しかも大部分のマスコミが側面支援しているので、政府と国民や民間企業との協力関係や信頼関係が成立しません。そして、外野で評論家が饒舌に罵倒するだけで無駄な年月が流れていくのです。それが過去の背景でした。
瀬尾 雄三
Yuichi Ikedaさん
> システムの開発会社や調査会社、シンクタンクなどが群がって食い物にしているとも見えるでしょうが、それは企業が利益を目指してる以上、仕方ないことで、根本的原因はこの妨害勢力であり、
官庁サイドできちんと方針を決めて仕事をしていれば、マスコミや野党などの外部勢力や、組織内部に巣くう問題児の影響は、ほとんど抑えられるはずなのですね。
おそらく問題はそんなところになく、方針を立案・推進する発注者側のシステム開発能力の致命的な欠落にあるように見えます。マイナカードの利用率が悪いから、それじゃあ、保険証にしましょうなどと、ある日突然言い出すようなお客さんは、システム開発を受注した側も「やってられない」と思うはず。
まあ、馬鹿なお客というのはどこの世界にもあるもので、お金を払っていただけるならお客には違いない。表面上はヘイコラしているけれど、腹の中では馬鹿にしきって相手をしていたのだと思いますよ。
でもこんなことではうまくできない。本当は、日本の官庁には技官や技監などという人たちもいたはずなのだが、情報システムに関して、そのあたりがどうなっているのか、これを見ていくことが大事じゃないかと思いますよ。多分、きちんと機能していないのではないかな?
fool何とか