島澤諭氏の6/24付けアゴラ記事「ベーシックインカムの財源を考える」へのコメントです。
ベーシックインカムには、働かないものにただお金を支給するという、悪いイメージが伴います。これが、勤勉を是とする人たちの反対を受けるのでしょう。
ところで、ベーシックインカムと同じ効果を持つ制度に「給付付き税額控除」があります。こちらは、税金の基礎控除であるとか、扶養家族控除などを拡充させることに加えて、税金がマイナスになったら税務署が納税者に現金を支給する、という制度なのですね。
給付付き税額控除であれば、税務署が給付まで行うことで、事務処理の簡素化が可能となります。さらに加えて、年金や失業保険もこれに含める形となれば、厚労省の業務が大きく減少する。医療関連を文部科学省に、労働関係を経産省に吸収させて厚労省を廃止することもできそうです。
年金に関しては、お金を払った人と不公平になるという問題がありますが、保険金を払った人にはその総額に応じて妥当な額の支給をプラスアルファすればよい。まあそれが、社会正義というものでしょう。
もう一つ、これらの福祉制度を充実させると、勤労意欲が無くなるという問題がありますが、無条件に支給される額を現在の生活保護より低いレベルに保ち、不足分を引き続き生活保護で補うようにすれば、勤労意欲の減退はさほど招かずにも済むのではないかと思います。
税金大杉