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日本社員のやる気なさは世界一

アゴラ編集部の6/28付けアゴラ記事「仕事に満足している日本人は世界最低の5%って本当なの?」へのコメントです。


この問題に関しては、昨年5月に経産省が公開した「未来人材ビジョン」に、様々な調査結果と、なぜそうなるかという解析が述べられています。

まず、必要とされる人材は、低スキル層と高スキル層の需要が増加する一方で、中スキル層のニーズは減少する。これはつまるところAIなどの情報機器に置き換わるということでしょう。そして高スキル層に求められる能力も、まじめ一徹ではなく、問題発見能力や予測能力、革新性が求められるのですね。

で、我が国の社員のやる気のなさは、世界でも最低のレベル、同じ仕事を続けたいと思わなければ、転職をしたいとも思わない、自己啓発もしたくない。やる気のないまま現職に留まる。これが日本のハイスキル(?)人材の現状なのですね。

で、その理由は、労働市場の流動性が乏しいから。大抵のことでは首にならない代わりに、一度辞めると再就職が難しい。だから、能力を上げても全然評価されない。自己啓発など無駄なこと。面白くなくても辞めないことが、経済的には最も合理的なのですね。

結局のところ、この問題を解決するには、我が国の雇用者の流動性を高めること、この一点につきます。つまりは、金銭解雇を容易にすること。単純な話なのですが、前に進まない。まあたぶんその理由は、今日決定権を持つ人が、じつは金銭解雇されてしかるべき人材であるということを、よくお分かりになっているからである、まあたぶん、そういうことではないかと思いますよ。

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