朝比奈一郎氏の8/2付けアゴラ記事「支持率低迷の岸田政権が取るべきスタンス:起死回生のアプローチとは」へのコメントです。
多少無理をしてでも、G7広島サミットの直後、支持率が比較的高かった時期(5月末~6月上旬。特に解散という伝家の宝刀を総理が抜きかかった国会会期末の6月半ば)に、解散という勝負に打って出なかったのは、岸田総理にとって痛恨事だったかもしれない。
全くです。嫌な予感があたってしまいました。麻生政権末期というデジャヴがあります。あまり騒がれてはおりませんが、ここにきてもう一つの問題がひそかに成長しております。コロナ第9波は、前回猛威を振るった第8波の1/3の規模を超え、毎週1.2倍程度の成長を続けております。これがいずれ大問題となることは、ほぼ確実とみられます。
維新の躍進は、野党の敵失(野党よりは岸田政権の自民の方がましだろう)に助けられてきた岸田政権にとっては、「本格的な改革を希求しているし、民主党系よりは目新しいので、一度、彼らに任せてみようか」という機運が高まることは避けたいところであり、維新が次の選挙ですぐに政権を取ることはないとしても、政権の運営的には、維新の台頭は頭の痛い問題であろう。
自民党政権にとってはこれが最大の問題で、麻生政権の時の民主党の役割を維新が果たすことは避けなければいけません。悪夢としては、小池百合子氏と維新の連携で、橋下都知事・小池氏が総理を目指して国政復帰というのが最悪のパターン。ここは、人気取りに小細工を弄するのではなく、個々の課題を着実にこなしながら、大きな問題を確実につぶしていくことです。
具体的には、コロナに関しては、専門家に対応を考えさせること。必要なら緊急事態宣言も辞さないとすることですね。もう一つは、都連の問題で、ここを改め、公明党との関係を改善し、小池氏を取り込むこと。このためには、役に立ちそうな自党内の有力者にも頭を下げること。あまりまともなやり方ではありませんが、他に打つ手はなさそうです。
(8/4追記)
コロナの最新情報が先ほど「NHK新型コロナウイルス特設サイト」に掲載されました。これによりますと、7/24~30の1医療機関あたりの患者数は15.91人で、ついに第8波の1/2を超えました。先週が13.91ですから、ちょうど2人の増加となっております。
だからどうだとは申しませんが、現在の状況がこうであるということは、頭の片隅に置いておいた方が良いでしょう。このところの日経平均の下げっぷりも、ひょっとするとこれに関連するものかもしれません。
何事も、知っているのと知らないのでは、雲泥の差なのですね。
民主党あかん