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イスラエルの夢パレスチナの夢

岡本裕明氏の11/1付けアゴラ記事「イスラエルは何故、意固地に戦うのだろうか?」へのコメントです。


ユダヤの民は1800年前に故郷であるユダヤ属州を追われて流浪の民となりました。流浪の民を意味するディアスポラという単語は、一般名詞なんですけど、先頭のDを大文字にするとユダヤ人を意味する固有名詞になるのですね。イニシャルDです(なんのこっちゃ。)

おまけにこの人たちには固有の宗教があり、文化があった。これが母から子へと伝えられ、1800年間、ずっと保たれてしまったのですね。そしてその民族の夢が第二次大戦後に現実のものとなった。だからこれを命がけで守ろうとするのは、至極当然のことだと思いますよ。

この民族といいますか、じつはアラブからインドにかけて、あるいははるか中国にかけて、商才に優れる人たちが住んでいる。これは、中東の地が多数の文化の交わる地であったから。あるいは、シルクロードという、一大交易ルートがあったから交易が盛んな土地となる。同時にこれは、中東の地が様々な勢力の衝突する、紛争地帯ともなる所以でもあったのですが、そんな時にも頼れるのは金しかない。

ユダヤ人が金に汚いというイメージを植え付けられたのは、実際そういう要素があったのでしょうが、やむを得ない面もある。流浪の民は、いうなれば、よそ者であり、それが金に拘るのは致し方ない半面、民族差別を受ける理由にもなり得る。

だから、ここは、そういうことをとやかく言っても始まらない。ユダヤにはユダヤの言い分があり、パレスチナにはパレスチナの言い分がある。また、これを取り巻く様々な人たちにもそれぞれの言い分があるわけだけど、それぞれに、全く正義で通しているわけでもない。ここは、それぞれの顔を立てた、妥協の道を探るしかないのではないかと思いますよ。


ルパン三世 風魔一族の陰謀、なかなか面白い。期間限定だと思いますけど。

なお、本エントリーの表題は「今日の夢大阪の夢」のパクリです。

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