アゴラ編集部の11/9付けアゴラ記事「立民党・泉代表の『脱・消費税減税』で支持者が大騒ぎ」へのコメントです。
消費税引き上げは、正しい政策なのですが、消費税を上げると景気が悪化しますので、景気を浮揚する政策も同時に打っていかなくてはいけません。
じつはこの政策、1990年代からずっとやっている。最初の頃は「円高不況対策」と呼ばれていたのですが、いつの間にかその名は忘れられ、同じ政策を30年間ずっとやっている。何をやったかといえば、国債を増発して、公共投資をおこない、国民負担を減らし、国内に出回るキャッシュを増やす。
これをずっとやってきたのですが、さすがに小泉政権の頃から、このままでは先がないということがわかり、構造改革などということが唱えられたのですが、さすがにこの手の痛みを伴う政策には反対も多く、部分的改革にとどまっているのですね。
構造改革は構造改革できちんと推進すべき政策ではあるのですが、いつまでかかるかわからないものを待ち続けてもしょうがない。もっとすぐに効果のある政策が今は求められているのでしょう。そもそもの発端は「円高不況対策」と呼ばれた元の原因「円高」にあるわけで、これを何とかしなくてはいけない。これがはっきり分かったのが民主党政権の極端な円高時代だったのですね。
為替をいじるなどという政策は公言はできない。でも、アベノミクスでやったことは、結局はこれ。為替を元の水準に戻して、当面の危機は救われた。でも、元の失われた30年に戻っただけです。これがキシダノミクス(?)で円安が進む。これは良い兆候で、景気の回復を待って徐々に消費税を引き上げる。これが日本の歩むべき道ということになるのでしょう。
税金んきらい