アゴラ編集部の12/24付けアゴラ記事「日本の生産性が最低更新で世界30位:こんな日本に誰がした?」へのコメントです。
玉木氏の以下のつぶやきが最悪の結果を招くということに注意しなくてはいけません。
国民民主党の考える経済政策はシンプルです。まず、給料が上がる経済を実現するため、4-5%程度の持続的賃上げが実現するまでは、積極財政+金融緩和を継続します。
この手の政策を実施した国が、国内の産業を壊滅させ、ハイパーインフレを招くのですね。何が問題かといえば、生み出した価値以上の給料を与えてしまう。「積極財政+金融緩和」といえば聞こえが良いけど、その意味するところは、借金してばらまきます、ということなのですね。ポピュリストが国を破滅させます。こういうおじさんについていってはいけません。
経済を破綻させずに国民生活を豊かにするには、高い給与に見合う価値を国内で生み出せるようにしなくちゃいけない。このためには、生産性の高い工業生産を国内で増加させること。儲かる工業を可能とするには、高い技術が必要で、このための人材を育成し、大事にしなくちゃいけない。
価値のありようは、形のある有体物と、形のない無体物の二つがあり、コミック本なら、紙を綴じた重さのある物理的実体が有体物で、中に書かれた物語が無体物なのですね。で、技術はそれ自体は無体物、アイデアや知識の類で、それが機械設備や製品という形に具現化している。
働かないおじさんの問題は無体物の部分がわからない。機械になっていれば、その動きを見れば技術がわかるかもしれないけれど、情報革命の中心となる技術は形が見えない。マイナンバー制度も、カードという形でしか理解できない人には、その本質はわからない。リンク(紐づけ)部分がポイントなんですけどね。この騒動を見るだけでも、我が国の病は相当に深刻だと思ってしまいます。
給料上げろ