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原子力核融合に必要な周辺整備

杉山大志氏の12/31付けアゴラ記事「石器時代が終わったのは政府が禁止したからではない」へのコメントです。


今後、筆者が期待するのは、この原子力、省エネに加えて、核融合だ。核融合は、いま国際協力でう進めている実験炉ITER(イーター)は2兆円超、それに続く原型炉(実証炉とも呼ばれる)にもやはり2兆円超かかるが、その後、実用化されれば、既存の原子力発電と互角のコストになると期待している。

これはその通りだと、私も思います。問題は、核融合を含む原子力発電は24時間運転運転が前提だという点です。だから「ベースロード」というのですが、需要の方は昼と夜とで大きく変動する。原子力だけでは、これに対応できないのですね。

我が国も、かつて原発比率の高かった時代には、昼と夜との需給バランスを合わせるため、揚水発電というエネルギー貯蔵を行う一方で、夜間電力の売値を昼間の1/3以下に設定することで、夜間の電力消費を増やす努力をした。夜間にお湯を沸かす電気温水器の普及などが努められたのですね。

これが100%原子力となりますと、いかに夜間電力を多く使うか、昼間の電力をどう補うか、電力貯蔵をどうするかといったことが問題となる。これに有効な既に現れている手段には、昼間しか発電しない太陽光発電、EVの夜間充電、日中に発電しつつお湯を作るエネファームなどがあります。

さしあたりは、これらの普及に努めるとともに、夜間電力を昼間に使う二次電池や、水電解による水素製造、水素の利用技術など、原子力発電以外の部分でも様々な対応をしていかなくてはいけません。エネルギー源を原子力中心とするにしても、周辺の整備も必要だということ。これが大事なところです。

1 thought on “原子力核融合に必要な周辺整備

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