杉山大志氏の3/1付けアゴラ記事「非政府エネ基本計画②:太陽光とEVは解答ではない」へのコメントです。
正解は高速炉と核融合なのでしょうが、これを支えるわき役として、太陽光発電とEVは、やはり必要なのですね。
まず、10年単位というような長い目で見たトレンドが核融合であることは、今や否定のしようもありません。一方で、建設済みで【安全な】原発は引き続き使うべきでしょうけど、使用済み核燃料をどうするかという問題があります。
この最も合理的な解は、高速炉でプルトニウムにしてこれを燃料に発電するということで、我が国のエネルギー政策はこれを前提としているのですね。こうすれば、放射性廃棄物の無害化も300年で済み、放射性廃棄物処理もずっと楽になる。高速炉には、トリチウムやヘリウム3の製造という役割も期待できるのですね。これは、核融合炉の設計簡素化につながります。
で、高速炉と核融合炉が我が国のエネルギー源となれば、我が国は自前のエネルギー資源を保有することになり、エネルギー危機は解決される。だけど、これらの発電所は24時間運転が最もコスト安なのですね。その一方で、電力需要は昼に多くて夜に少ない。
これを均す存在として、昼しか発電しない太陽光発電がありますし、夜間電力でEVの充電をしてくれるなら非常にありがたい。互いに他の発電手段を敵視するのではなく、お互い協力して、それぞれの得意分野が他の不得意分野をカバーするのが吉だと思いますよ。
すいそは?