高橋克己氏の4/5付けアゴラ記事「犯意の有無を蔑ろにする岸田自民党の迷走」へのコメントです。
前半は良いとしても、次の一文はどうでしょうか？ 岸田総理を持ち上げ過ぎではないでしょうか。
司法を武器化して政敵を追い落とそうするバイデン政権や政府要人を次々規律違反で更迭する習政権を見るようだ。
前半に書かれている、安倍派議員や旧統一教会の犯罪の有無に関してはその通りだと思いますし、これらへの対応は少々やりすぎであるように見えますが、競争相手をつぶそうという岸田氏の策略であるようには全然見えない。どちらかといえば、世間の動きに流されて漂流してここに流れ着いた、というのが実情ではないでしょうか。
旧統一教会への対応に関しては、テロリストを賛美するかのごときマスコミ報道には辟易いたしましたが、おそらくこれは、野党議員やメディア各社、あるいは反体制的評論家の安倍憎しの心情がそうさせたもので、チャンスとばかりに飛びついた野党にも責任がある。
パーケン収入の還流問題に関しては、道義的には問題があるにせよ、犯罪を構成するかは疑わしい安倍派議員の行為に対して検察が大いに力を入れたのは、安倍氏に冷遇された検察の意趣返しではないかとの見方もありました。これが岸田氏の指揮下で行われたかどうかは、きわめて怪しい。検察とその動きに乗った野党や報道に流されただけの話ではないでしょうか。
これらに毅然とした態度がとれなかったという点に関しては、岸田氏にも責められてしかるべき点がないわけではない。でもこれが岸田氏の意図の元に行われたとまでいってしまうと、岸田氏を貶めるというよりも、過大に評価しているように、私には思われます。